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2012 年度 実績報告書

海水系におけるクラスレート水和物の結晶成長(新規エネルギー技術の高度化に向けて)

研究課題

研究課題/領域番号 22760157
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

大村 亮  慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (70356666)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードクラスレートハイドレート / メタンハイドレート / 海水 / 結晶成長
研究概要

クラスレートハイドレートの生成・分解を活用した新規技術においては,海水からの水和物生成に関する知見が不可欠となる場合が多い.例としては海上ガス田での天然ガスハイドレート化による天然ガス輸送・貯蔵技術,海水淡水化,二酸化炭素の海域地中隔離などを挙げることができる.本研究では,ゲスト・海水界面に形成されるハイドレート結晶のモルフォロジーの多様性と成長速度とを実験的に解明する.昨年度までに,大気圧下での実験と高圧下の純粋メタン系での実験を実施し,本年度はメタン+二酸化炭素混合ガス系,メタン+デカン系における実験を実施した.
メタン+二酸化炭素系におけるハイドレートの結晶成長の理解は,二酸化炭素を多く含む酸性天然ガス資源の高純度化やコールベッドメタン,天然メタンハイドレート層への二酸化炭素注入による天然ガス回収などと関連して近年重要性を増している.2.5 MPa程度の高圧のメタン+二酸化炭素雰囲気中に水滴を保持し,その滴表面(ゲスト/水の気液界面)における結晶成長を観察する実験を実施し,結晶モルフォロジーの多様性を詳細に顕微鏡観察した.
メタン+デカン系は天然ガスと石油が共存する原油生産パイプライン内の状況を単純化・モデル化したものと考えることができる.石油・天然ガスパイプライン中におけるハイドレート生成については北米や欧州の研究グループがオイルメジャーとの連携した研究として長年実施してきているが,実際に天然ガス+石油共存系において生成するハイドレートの結晶成長に関する知見はきわめて限定的であり,現在考えられているハイドレート生成の物理モデルも観察事実に基づいているとは言いがたい.メタン+デカン系つまり気体ゲスト+油状液相+水という気・液・液三相系における結晶成長の観察結果を得ることで,気・液系におけるハイドレートの結晶成長との差異を明らかにすることができた.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Crystal Growth of Clathrate Hydrate at the Interface between Seawater and Hydrophobic-guest Liquid: Effect of Elevated Salt Concentration2012

    • 著者名/発表者名
      Masatoshi Kishimoto, Satoshi Iijima and Ryo Ohmura
    • 雑誌名

      Industrial & Engineering Chemistry Research

      巻: Vol. 51, Issue 14 ページ: 5224-5229

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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