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2010 年度 実績報告書

交差点の動的リスクマップ作成に基づく電気自動車の低速域自動運転システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22760167
研究機関東京農工大学

研究代表者

ポンサトーン ラクシンチャラーン  東京農工大学, 大学院・工学研究院, 特任准教授 (30397012)

キーワード機械力学・制御 / 電気自動車 / 高度道路交通システム(ITS) / 制御工学 / 交通事故 / 運転行動解析 / モデリング / 予防安全
研究概要

本研究では、衝突リスクの高い交差点における自動車の自動運転システムの実現を目的としている。本年度は、対向車や歩行者との衝突危険度(顕在リスク)と、知識データベースによる潜在リスクを考慮した動的リスクマップ作成手法の確立と、そのリスクを回避するための低速域の自動運転システムの実現を目標としている。電気自動車の低速域自動運転システムの実現に向けて、本年度は交差点右折時の自動運転システムに焦点をあてて、以下のことを実施した。
まず、周辺状況認識による交差点リスクマップの作成については、レーザレーダの点群により交差点内の歩行者を検出し、その歩行者の将来の運動を予測し、数秒先の自車との相対位置を推定し、ポテンシャルフィールドの概念に基づき衝突リスクマップ作成アルゴリズムを提案した。リスクマップの作成では、歩行者との衝突を回避するための規範減速度を算出し、道路固定座標上にその値を可視化したものである。
次に、超小型電気自動車を用いた交差点自動運転システムの設計については、センサ情報から周辺状況を認識・理解し、現在の運動状態と走行状況に基づき衝突回避の可否を判断する。衝突回避不可の場合はリスクに応じて減速制御を行う。自動運転の制御アルゴリズムの基本的なアーキテクチャは、右折するための経路追従制御を行う操舵制御系と、歩行者衝突回避を行う減速制御系である。前輪操舵アクチュエータと左右独立駆動モータを備えた実験車両を用いた実験で有効性を検証した結果、歩行者と衝突することなく右折が安全に行われることを確認した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] レーザレーダを用いた低速自律走行車両の経路追従制御に関する研究2011

    • 著者名/発表者名
      吉澤孝紀、ポンサトーンラクシンチャラーンサク、永井正夫
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集C編

      巻: 77No.773 ページ: 114-123

    • 査読あり
  • [学会発表] 右折時における歩行者衝突回避のための自動運転システムに関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      松實良祐・ポンサトーン ラクシンチャラーンサク
    • 学会等名
      第53回自動制御連合講演会
    • 発表場所
      高知城ホール、高知
    • 年月日
      2010-11-04
  • [学会発表] 右折時の環境危険度を考慮した自律走行車両の操舵・速度制御に関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      松實良祐・ポンサトーン ラクシンチャラーンサク
    • 学会等名
      第28回日本ロボット学会学術講演会
    • 発表場所
      名古屋工業大学、愛知
    • 年月日
      2010-09-22
  • [図書] カー・ロボティクス2010

    • 著者名/発表者名
      永井正夫・ポンサトーン ラクシンチャラーンサク
    • 総ページ数
      267
    • 出版者
      ZMPパブリッシング
  • [備考]

    • URL

      http://www.tuat.ac.jp/~pong

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公開日: 2012-07-19  

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