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2011 年度 実績報告書

遅れの多いヒトの運動制御メカニズムを規範とする視触覚統合制御手法の提案

研究課題

研究課題/領域番号 22760191
研究機関岡山県立大学

研究代表者

井上 貴浩  岡山県立大学, 情報工学部, 准教授 (60453205)

キーワード上肢ロボット / 腱駆動 / バックドライバビリティ / 拮抗筋 / 手先到達運動
研究概要

介助や介護の現場のみならず通常生活において今後,ロボットが人間と接する機会が急速に増え,その必要性も超高齢化社会において日増しに高まっている.そのような環境の中でロボットに不可欠な要素として,人間がロボットと違和感なく協調作業できること(親和性)があげられる.このようなコンプライアンス特性を満足するためには,ロボットによる視触覚スキル向上が不可欠であり,また衝突による傷害を回避するためにバックドライバビリティを設ける必要がある.また,近年ではリハビリテーション向けのアシストロボットやハプティックインターフェースにおいてもバックドライバビリティの概念が重要視されている.これらの事例に共通する問題点として,アクチュエータの高減速比による関節剛性の増大と静止摩擦による伝達トルクの不連続性がある.これらのことにより人を持ちあげるような高負荷作業や衝突安全まで考慮した場合,減速比とバックドライバビリティ性能とはトレードオフの関係にあるといえる.つまり,ロボットの関節軸にアクチュエータを配置する従来の設計手法がバックドライバビリティ実現の障壁となっている.他方,ロボットと比較してヒトの身体運動においては遥かにコンプライアントな動作が可能である.
このようなことから,本研究では上肢の拮抗筋構造に着目し,その構造を模倣したロボットアームの手先到達運動中のバックドライバビリティ性の評価を行った.また,拮抗型腱駆動機構を採用した場合のロボットアームの手先到達運動を例にとり,本駆動機構に適した簡潔な制御手法の提案を行った.本研究ではまず,拮抗型腱駆動機構を有する3リンク冗長ロボットアームのモデル化を行った.続けて,ヤコビ行列を用いずとも手先到達運動が実現できる制御手法を提案した.最後に,アーム手先への衝突を想定した外力を加えた数値シミュレーションを通して,提案制御手法の有効性を明らかにした.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 非線形ばね要素を含んだ拮抗筋駆動指のモデリング2011

    • 著者名/発表者名
      井上貴浩、加藤亮祐、平井慎一
    • 学会等名
      計測自動制御学会SI部門講演会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2011-12-25
  • [学会発表] PWMによるシームレス速度制御2011

    • 著者名/発表者名
      井上貴浩
    • 学会等名
      日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会
    • 発表場所
      岡山コンベンションセンタ
    • 年月日
      2011-05-27
  • [備考]

    • URL

      http://www-bs.ss.oka-pu.ac.jp/

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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