交流電圧の基準となる理想的な交流電圧波形の発生を目指し、プログラマブルジョセフソン交流電圧標準(ACPJVS)システムの最適化と測定手法の開発を行った。市販の標準信号発生器を用いた同期サンプリング手法による校正システムの構築を行った結果、62.5Hzの周波数で3.5ppmの標準相対不確かさを得ることができた。使用したデジタルボルトメータのタイムベースエラーを補正すれば、1ppm程度までの不確かさ低減が見込まれる。これにより、当初目標である60Hzで1ppmという値を達成するとともに、従来の交直変換標準における低周波領域での校正の不確かさを低減する手法を確立する目途が得られた。
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