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2010 年度 実績報告書

リアルタイム無線通信システムの設計と実装に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22760264
研究機関東京大学

研究代表者

猿渡 俊介  東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教 (50507811)

キーワード通信方式 / 制御用ネットワーク
研究概要

本研究は,ファクトリーオートメーション(FA),プロセスオートメーション(PA)への応用を目指した無線制御用ネットワークの開発を目的としている.実現目標は,今まさに普及しつつある制御用ネットワーク「EtherCAT」を無線に置き換えることである.このようなリアルタイム無線通信システムの実現に向けては,無線制御用ネットワークに求められる新しい機能要件の抽出,それを実現する無線通信方式,およびそれを動作させるソフトウェア,ハードウェア技術が必須である.
今年度は,リアルタイム無線制御方式の検討と無線制御用ネットワークの設計を行った.リアルタイム無線制御方式の検討では,Matlabを用いてシミュレーションを用いて通信方式の検証を行った.具体的には,IEEE 802.11aを基に,制御用ネットワークにおける高速な周期性を利用してプリアンブルレスで無線通信可能なリアルタイムワイヤレスにおいて,制御周期やチャネル環境を変化させた場合のパケットエラーレートを評価した.リアルタイムワイヤレスでは,プリアンブルが担っているチャネル推定と周波数同期を送信等価によって,シンボルタイミング同期をEVMを評価関数とした総当たり方式によって,ゲインコントロールを現在受信中のパケットの前のパケットのゲインを用いることで実現した.シミュレーションの結果,プリアンブルレスでの無線通信が実現可能である見通しが確認された.
無線制御用ネットワークの設計は,実際の制御用ネットワークの利用者にヒアリングを行いながら行った.ヒアリングの結果,本研究で対象としていたマスタ・スレーブ型の通信だけでなく,既存の制御用ネットワークの一部のみを無線化可能な技術も求められていることが分かった.次年度以降に本年度得られた知見を反映させる必要がある.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] DLNA Probe:DLNAデバイスの操作履歴取得システム2010

    • 著者名/発表者名
      猿渡俊介, ヨハンイェルム, 小田稔周, 森川博之
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌

      巻: 51 ページ: 1693-1705

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 社会創造に資するセンシングプラットフォーム2010

    • 著者名/発表者名
      猿渡俊介, 森川博之
    • 雑誌名

      情報処理学会誌

      巻: 51 ページ: 7-14

    • 査読あり
  • [学会発表] A System for Logging Operation Histories of DLNA Devices by Combining ARP Spoofing and SSDP2011

    • 著者名/発表者名
      S.Saruwatari, J.Hjelm, T.Oda, H.Morikawa
    • 学会等名
      IEEE ICCE' 2011
    • 発表場所
      米国・ラスベガス
    • 年月日
      2011-01-10
  • [学会発表] Real-time Wireless2010

    • 著者名/発表者名
      S.Saruwatari
    • 学会等名
      AEWUC 2010
    • 発表場所
      フィンランド・ヘルシンキ(Invited Talk)
    • 年月日
      2010-05-16

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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