• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

コンプレッシブサンプリングとColorizationによる超低負荷画像符号化法

研究課題

研究課題/領域番号 22760269
研究機関東京工業大学

研究代表者

宮田 高道  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (90431999)

キーワードコンプレッシブサンプリング / Colorization / 画像符号化
研究概要

本年度は,コンプレッシブセンシングを用いた新しいColorization符号化の実現に向けて,大きく以下の2つの課題に分けて検討を行った.
(1)既存のColorization符号化法の符号化効率改善
(2)コンプレッシブセンシングとColorization符号化の融合に関する取り組み
まず(1)では,これまでに提案してきたColorizationを利用した画像(の色成分)の圧縮技術について,符号化効率をさらに向上させるための検討を行った.色差情報を与える画素(色指定情報)の冗長性を削減するため,Colorization符号化によって得られる復号色差画像が,色指定情報を与える位置によって決まるベクトルの重み付き和によってあらわされることに着目した.これにより,冗長な色指定情報を発見し,それらを削減することが可能となった.さらに,一般に自然画像においては輝度と色差の変化の間には局所的な相関関係があることに着目し,この関係を表現するための係数を色差と同様に画像中の全画素に伝搬させることによって,従来のColorization符号化で失われやすかった色差成分の局所変動を再現することに成功した.
続いて(2)では,既存のコンプレッシブセンシングの復元問題の枠組みに,これまでのColorization符号化技術の開発で得られた知見を取り込むための,新たな画像指標について検討を進めた.これらの検討結果は来年度に開かれる国際会議に投稿済みである.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Web画像群を用いた静止画像の疑似表現スケーラブル符号化法の検討2010

    • 著者名/発表者名
      荒井みどり, 稲積泰宏, 宮田高道, 堀田裕弘
    • 雑誌名

      電子情報通信学会D

      巻: Vol.J93-D, No.9 ページ: 1661-1664

  • [雑誌論文] 局所的な色間相関に基づくColorization符号化の効率改善2010

    • 著者名/発表者名
      井上義隆, 宮田高道, 酒井善則
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌D

      巻: J93-D,9 ページ: 1642-1644

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 色指定情報の冗長性と正解色差を利用したColorization符号化の効率改善2010

    • 著者名/発表者名
      小野峻佑, 宮田高道, 酒井善則
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌D

      巻: J93-D,9 ページ: 1638-1641

    • 査読あり
  • [学会発表] Image Coding by Using Non-Linear Texture Decomposition and Image Summarization2010

    • 著者名/発表者名
      Chihiro Suzuki, Takamichi Miyata, Yoshinori Sakai
    • 学会等名
      Picture Coding Symposium
    • 発表場所
      Nagoya, Japan
    • 年月日
      2010-12-10
  • [学会発表] Improving colorization-based coding by using local correlation between luminance and chrominance in texture component2010

    • 著者名/発表者名
      Yoshitaka Inoue, Takamichi Miyata, Yoshinori Sakai
    • 学会等名
      Picture Coding Symposium
    • 発表場所
      Nagoya, Japan
    • 年月日
      2010-12-10
  • [学会発表] Colorization-based Coding by Focusing on Characteristics of Colorization Bases2010

    • 著者名/発表者名
      Shunsuke Ono, Takamichi Miyata, Yoshinori Sakai
    • 学会等名
      Picture Coding Symposium
    • 発表場所
      Nagoya, Japan
    • 年月日
      2010-12-09
  • [備考]

    • URL

      http://www.net.ss.titech.ac.jp/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi