• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

月探査衛星かぐやで取得した自然波動データを用いた月の電子密度構造の統計的推定

研究課題

研究課題/領域番号 22760297
研究機関金沢大学

研究代表者

後藤 由貴  金沢大学, 電子情報学系, 准教授 (30361976)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード宇宙空間 / 計測工学
研究概要

平成23年度には、月面電子密度の高度プロファイル推定法の開発を行い、これに基づく月電離層の有無の判別から定常的かつグローバルな月電離層が存在しないことを明らかにしたが、平成24年度は別の視点から同結果について検証を行った。地球の極域から放射されたオーロラキロメトリック波(AKR)は月を周回するかぐや衛星で断続的に観測されてきたが、観測された周波数-時間ダイアグラムには衛星に直接到来した波と地上で一旦反射してから到来した波の干渉に基づく縞構造がみられる。この縞の間隔に対し逆問題を解くことで、反射波の反射高度を近似的に推定することが可能となる。この原理に基づきAKRの反射高度の統計解析を行ったところ、反射高度は月面高度を中心として高度に対して対称な頻度分布になっていることが明らかになった。この結果は、解析した例すべてにおいて月面電離層が存在しなかったことを意味する。
さらに近年の研究で月電離層の形成に関わっている可能性が指摘されている月の土壌に含まれる水分について、自然波動を利用した検出法を検討した。これは前述の干渉縞の強度特性を利用することで、低周波の電波に対する月面反射率さらに誘電率を求め、乾燥大地と湿地を区別する手法である。同手法を用いることで理論上は水分検出が可能となる。以上の成果について、10月に札幌で開催された地球電磁気・地球惑星圏学会秋季大会および12月に米国サンフランシスコで開催された米国地球物理学会秋季大会において発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Calibration Technique Applied on the KAGUYA/WFC Data for AKR Polarization Analysis2013

    • 著者名/発表者名
      Yoshitaka Goto
    • 学会等名
      Asia-Pacific Radio Science Conference
    • 発表場所
      Taipei, Taiwan
    • 年月日
      20130903-20130907
  • [学会発表] Estimation of electron density profile near the lunar surface from the AKR reflections2012

    • 著者名/発表者名
      Yoshitaka Goto
    • 学会等名
      AGU (American Geophysical Union) Fall Meeting
    • 発表場所
      San Francisco, USA
    • 年月日
      20121203-20121207
  • [学会発表] AKRの干渉縞を利用した月面電子密度に関する研究2012

    • 著者名/発表者名
      後藤由貴
    • 学会等名
      地球電磁気・地球惑星圏学会 (SGEPSS) 第132回総会・講演会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      20121020-20121023

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi