自然界に存在する地磁気を用いた高感度な地磁気核磁気共鳴(NMR)装置、またはイメージン グ(MRI)装置を開発することを目的として、平成24年度はイメージング制御プログラムの開発と不感時間短縮の為のQ-switch回路の開発を行った。イメージング制御プログラムの開発では、MRIの取得方法であるグラジエントエコー法を地磁気NMRに応用し、2次元、3次元での地磁気MRI画像の取得に成功した。その成果を、第51回NMR討論会において発表した。また、NMR励起パルスに起因するNMR受信システムの不感時間を、NMR共振器のQ特性を電子的に変更することにより、短縮することが可能となった。その結果、緩和時間が短い( <100ms )生体サンプルの地磁気MRI画像を世界で初めて計測することに成功した。
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