• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

マイクロ波偏波合成開口レーダの陸域に注目したデータ解析法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22760301
研究機関長崎大学

研究代表者

森山 敏文  長崎大学, 工学研究科, 助教 (20452873)

キーワード偏波合成開口レーダ / 偏波回転角シフト / 陸域 / 多周波
研究概要

本研究では,マイクロ波偏波合成開ロレーダによる陸域に注目したデータ解析法の検討を行った。偏波データ解析法では,偏波行列データを散乱メカニズムに対応したモデル行列毎に分解する方法が注目されている。しかし,このモデル行列は,自然植生を基にしており,都市域には当てはまらない。そこで,自然植生域と都市域を総合的に取り扱う解析方法が必要となる。この研究では,研究代表者が既に提案した都市域のモデル行列を自然植生のモデル行列と組み合わせるため,主に都市域と自然植生を区別する方法を検討し,偏波回転角シフトを利用した。
本年度は,都市域と自然植生の散乱行列の特性と偏波回転角の特性を調べるために,共分散行列を固有値分解した行列に対して,有井らが提案する行列分解の手法を基に,個々の散乱メカニズムの行列の要素と回転角を推定することを試みた.固有値分解は,モデルを用いない行列分解法である.その結果,固有値分解した個々の散乱メカニズムの共分散行列でも,自然植生と都市域で回転角の違いが確認できた.自然植生では回転量が少なく,都市域では回転量が大きくなった.また,回転角の分布の広がり度も併せて調査し,自然植生では広がり度が大きく,都市域は小さくなった.これは,モデルによる行列分解法のコンセプトと同じ結果であり,検討してきた方法が妥当であることを確認できた.これらの結果は,ALOS/PALSAR (L-band)とRadarSAT-2 (C-band)と両方のデータからも,同様な結果が得られた.よって,昨年度検討したデータ解析方法が,多周波の偏波SARデータに利用可能であり,汎用的に利用できることを確認した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Polarimetric Decompostion Based on Partcle Swarm Optimization and Its Data Analysis2012

    • 著者名/発表者名
      Toshifumi Moriyama
    • 雑誌名

      Proceedings of Asia-Pacific Conference on Synthetic Aperture Radar 2011

      ページ: 479-482

    • 査読あり
  • [学会発表] 偏波合成開ロレーダへの粒子群最適化の応用2011

    • 著者名/発表者名
      森山敏文
    • 学会等名
      電子情報通信学会ソサイエティ大会
    • 発表場所
      北海道大学(北海道)(招待講演)
    • 年月日
      2011-09-15
  • [備考]

    • URL

      http://gyoseki.jimu.nagasaki-u.ac.jp/IST

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi