酸素濃度によって発光強度が変化するりん光・蛍光センサー色素を構造物塗膜に設置し、酸素の二次元分布をから、表面のき裂を検出するセンサーコーティングとして開発した。非破壊でリアルタイムに応答する新しい構造物劣化モニタリング手法として提案している。土木構造物環境に対する色素候補として、耐久性高いフッ素置換ポルフィリン金属錯体を選択し、センサー層とガスバリア層を積層し、センサー色素を封入することで、コーティングの破壊劣化を可視化した。センサー層とガスバリア層の材料と積層方法を検討した結果、計測用CCDカメラだけではなく、目視あるいは一般的なコンパクトデジタルカメラでも表層のき裂を検出し、破壊劣化を動的に観測できた。
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