地盤震動計測による盛土の排水機能の健全度診断技術 ～長く安全に使うために～

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22760358
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 地盤工学
• 研究機関: 広島大学
• 研究代表者: 一井 康二 広島大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (70371771)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 地盤防災 / 地盤地震工学

研究概要

本研究では,地盤の健全度診断技術手法として,含水比の変化等によるせん断波速度の変化に着目し,常時微動計測の活用を目指した。しかし,現場実測では工場等を発生源とすると思われるノイズの影響が大きく,困難であった。そこで,常時微動ではなく,人工震源による表面波探査の適用性を検討した。実際に,潮位変動の大きな瀬戸内海の岸壁上で表面波探査を行い,水位変動に起因すると思われるせん断波速度の変化を検出できた。

研究成果

• [雑誌論文] せん断波速度の変化に着目した地盤の健全度診断技術に関する基礎的研究 (2012)
  • 著者名/発表者名: 河野真弓・村上陽平・湯浅香織・柴尾享・北出圭介・一井康二
  • 雑誌名: 地盤工学会中国支部論文報告集、地盤と建設 巻: Vol.30,No.1 ページ: 77-84
  • 査読あり
• [雑誌論文] 高速道路盛土の地震時被災予測とその復旧期間の推定法に関する研究 (2012)
  • 著者名/発表者名: 村上陽平・一井康二・丸山喜久・秦吉弥・福島康宏
  • 雑誌名: 地盤工学会中国支部論文報告集,地盤と建設 巻: Vol.30,No.1 ページ: 71-76
  • 査読あり
• [雑誌論文] 推定地震動の差異を常時微動計測に基づき定量的に評価する手法の検証 (2012)
  • 著者名/発表者名: 角礼雄・一井康二・秦吉弥・森祐樹
  • 雑誌名: 地盤工学会中国支部論文報告集,地盤と建設 巻: Vol.30,No.1 ページ: 109-116
  • 査読あり
• [雑誌論文] 常時微動による地震動の差異の定量的評価の試み (2011)
  • 著者名/発表者名: 一井康二・角礼雄・秦吉弥・保利修
  • 雑誌名: 地盤工学会中国支部論文報告集、地盤と建設 巻: Vol.29、No.1 ページ: 55-62
  • 査読あり
• [学会発表] Application of Surface Wave Exploration method to a Sheet Pile Quay Wall (2012)
  • 著者名/発表者名: Ooki Kurihara, Koji ICHII, et al
  • 学会等名: Proceedings of 11th Japan/Korea Joint Seminar on Geotechnical Engineering
  • 発表場所: Hiroshima
  • 年月日: 20121026-27
• [学会発表] Development of Health Monitoring Method on the Foundation of Telephone Poles using Vibrations (2012)
  • 著者名/発表者名: Naoki Orai, Koji ICHII
  • 学会等名: Proceedings of International Conference on Civil and Environmental Engineering, ICCEE-2012
  • 発表場所: Higashi-Hiroshima, Japan
  • 年月日: 20120817-18
• [学会発表] Ground Health Monitoring Based on Variations in Shear Wave Velocity (2012)
  • 著者名/発表者名: Mayumi KAWANO, Koji ICHII, et al
  • 学会等名: Proceedings of International Conference on Civil and Environmental Engineering, ICCEE-2012
  • 発表場所: Higashi-Hiroshima, Japan
  • 年月日: 20120817-18