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2012 年度 実績報告書

社会的ネットワークのゲーム理論分析:協働型地域社会の実現に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 22760380
研究機関神戸大学

研究代表者

織田澤 利守  神戸大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30374987)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード社会的ネットワーク / 協働型地域社会 / コミュニケーション / ゲーム理論
研究概要

本研究の目的は,社会的ネットワーク上における人々の間の協調関係の構築について,そのメカニズムを理論的に解明することである.本研究で提案したモデルでは,個人が社会的ネットワーク上でつながりを持つ相手と協働活動(Face to Face communicationとも解釈できる)を行うために互いを訪問し合うという枠組みの下,各個人の活動に関する効用最大化行動の結果実現するナッシュ均衡解を任意の社会的ネットワーク及び交通ネットワークにおいて解析的に導出できることを明らかにした.その上で,今年度は以下の成果を得た.
1.社会的ネットワークの成長及びコミュニケーションを通じた主体間の相互作用の強度の増加はともに,任意の主体間の均衡における協働活動水準を増加させること,また,交通ネットワーク整備によって交通費用が減少するならば,任意の主体間の均衡における協働活動水準は増加すること,さらに,両者ともその結果として全ての主体について厚生が改善することを解析的に明らかにした.
2.Nash 均衡における協働活動水準は,社会的最適水準よりも過少で非効率的であり.単位あたりの活動に適切な水準の(soij=θ∑gki vki)補助金を与えれば,補助金政策下での均衡状態として社会的最適状態が達成されることを解析的に明らかにした.
3.主体の立地選択を内生化した枠組みへと拡張し,スター型の社会的ネットワーク及び円形都市を想定した数値事例の分析結果より,相互作用の強度の増加は立地集積をもたらすこと,交通費用の低下に伴って分散-集積-分散という立地パターンが順に発現することを示した.
上記の成果については,既に国内学会での発表及び論文(査読無し)投稿を行った.また,1及び2の成果に関しては既に国内外の査読付き論文集へ投稿済みであり,3の成果に関しては国内学会にて発表予定である.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 社会的ネットワークに基づく交通需要の理論モデル分析2012

    • 著者名/発表者名
      大平悠季,織田澤利守
    • 雑誌名

      土木計画学研究・講演集

      巻: Vol.45(CD-ROM) ページ: No.166

  • [雑誌論文] 社会的ネットワーク理論に基づく空間相互作用モデル2012

    • 著者名/発表者名
      大平悠季,織田澤利守
    • 雑誌名

      土木計画学研究・講演集

      巻: Vol.46(CD-ROM) ページ: P.30

  • [学会発表] 社会的ネットワークに基づく交通・コミュニケーション行動の理論モデル分析2012

    • 著者名/発表者名
      大平悠季,織田澤利守
    • 学会等名
      土木学会関西支部年次学術講演会
    • 発表場所
      神戸市立工業高等専門学校
    • 年月日
      2012-06-09
  • [図書] 確率統計学AtoZ2012

    • 著者名/発表者名
      小林潔司,織田澤利守
    • 総ページ数
      276
    • 出版者
      電気書院

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公開日: 2014-07-24  

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