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2011 年度 実績報告書

良好な都市景観形成に向けた屋外広告物の規制誘導・活用施策の評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22760391
研究機関京都大学

研究代表者

大庭 哲治  京都大学, 工学研究科, 助教 (80464197)

キーワード都市景観 / 屋外広告物 / 規制誘導 / 活用施策 / 効果検証 / 設置状況 / 京都市新景観政策 / GIS
研究概要

本研究は,屋外広告物の都市景観への影響,現行の規制誘導・活用施策による効果を客観的に把握するとともに,現行の施策の意義と問題点・限界を明らかにすることで,良好な都市景観形成に向けた,より効率的かつ効果的な屋外広告物施策を提案することを目的としている.
研究実施計画に基づき,本年度は,昨年度に構築した屋外広告物の種類,量,分布などに関する現況を空間的に把握することができる空間情報データベースを活用して,屋外広告物の都市景観に与える影響や,屋外広告物の規制誘導・活用施策の都市景観形成効果を定量的に検証できる評価フレームを確立し,調査によって得られた実証データに基づいて定量的に分析した.具体的には,空間情報データベースのデータを用いて共分散構造分析を行うことで,条例改正を通じた規制強化による屋外広告物の設置状況変化の因果構造を分析した.その結果,条例改正による規制強化が"法令遵守志向"や"広告景観改善志向"により,改正条例の目的に沿って広告景観の改善に正の影響を及ぼしている一方で,"規制対象外広告掲出志向"により,規制強化の意図しない負の影響も存在していることを明らかにした.また,被規制者が簡易屋外広告物の撤去による身近な景観改善を志向することで,ひいては,屋上や壁面に設置された大型の固定型屋外広告物の面積・色彩・設置高さ・設置位置の改善を導く可能性があることを明らかにした.
得られた知見に基づき,より効率的かつ効果的な屋外広告物施策を提案するとともに,良好な都市景観形成のための屋外広告物ガイドラインを提示した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 条例改正を通じた規制強化による屋外広告物の設置状況変化の因果構造2011

    • 著者名/発表者名
      大庭哲治, 松中亮治, 中川大, 山根和人
    • 学会等名
      土木学会第7回景観・デザイン研究発表会
    • 発表場所
      日本大学
    • 年月日
      2011-12-03

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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