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2010 年度 実績報告書

接着剤と棒状接合具を併用した高剛性木質構造接合法の設計法の構築と基礎資料の収集

研究課題

研究課題/領域番号 22760421
研究機関大分大学

研究代表者

田中 圭  大分大学, 工学部, 助教 (00325698)

キーワード建築構造・材料 / 木質構造 / GIR工法 / 設計法 / 基礎データ
研究概要

本研究は、「接着剤と棒状接合具を併用した木質構造接合法」とその類似の接合法において、これらの接合法の研究を整理した上で、樹種の違いによる強度や剛性の差異、使用する接合具の種類や径、使用する接着剤の強度特性の把握、縁距離や接合具間隔による強度性能への影響など、共通する問題について、体系的な実験を行い、データを蓄積・整理する。あわせて、有限要素法解析など解析的手法でのアプローチとの整合性を検討することにより、これらの設計規準値を提案することを目的としている。
本年度は、国内の研究者からの既往の研究データの収集を行うとおともに、WCTE2010に出席し海外の最新研究の調査も行った。
また、使用する接着剤の違いにより強度性能の基礎的なデータを得るため、接着層のせん断試験方法を検討し、4種類の接着剤について実験を行った。これにより、エポキシ樹脂系接着剤をウレタン系樹脂接着剤で剛性、強度、破壊性状が大きく異なり、合わせて同じ系統の接着剤においてもそれぞれ性能に差があることが確認された。
一方、繊維直行方向に接合具を挿入した場合の縁距離及び接合具間隔の強度性能に与える影響を確かめる実験を実施し、その結果から設計手法の一部を提案した。これにより、繊維直行方向に挿入した接合具により横割裂破壊が発生する場合、既存の割裂強度推定式では、大幅に過小評価となり、新たな推定式の創出が必要であるとの課題が明らかとなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 集成材の繊維直交方向に挿入したGIR接合具の引抜耐力算定法の提案2011

    • 著者名/発表者名
      田中圭, 天雲梨沙, 野口雄司, 森拓郎, 井上正文
    • 雑誌名

      構造工学論文集

      巻: Vol.57B ページ: 373-378

    • 査読あり
  • [学会発表] 接合金物と接着剤を併用した木材接合法の強度発現機構に関する研究(その10)木材と接着層の界面の強度特性2011

    • 著者名/発表者名
      野口雄司・天雲梨沙・田中圭・森拓郎・井上正文
    • 学会等名
      日本建築学会九州支部研究報告
    • 発表場所
      鹿児島大学
    • 年月日
      2011-03-06
  • [学会発表] 接合金物と接着剤を併用した木材接合法の強度発現機構に関する研究(その11)繊維直交方向引抜きにおける縁距離が強度性能に与える影響について2011

    • 著者名/発表者名
      森拓郎・野口雄司・天雲梨沙・田中圭・後藤泰男・井上正文
    • 学会等名
      日本建築学会九州支部研究報告
    • 発表場所
      鹿児島大学
    • 年月日
      2011-03-06

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公開日: 2012-07-19  

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