研究課題
若手研究(B)
接着剤種と継手長さをパラメータとした65体の二面せん断継手引張試験を実行し、構造用接着剤を建築鋼構造に適用する可能性を考察した。2種の接着剤のうちの一方では、継手長さを十分に確保することで、鋼材の降伏強度を上まわる継手を実現した。この接着剤を使用した50体のうち3体の試験体が残り47体より25%低いせん断接着強さを示した。3体では凝集破壊より界面破壊が卓越し、残り47体では凝集破壊が卓越した。もう一方の接着剤では、付着長さに比例してせん断接着強さが低減し、完全に界面破壊に支配された。