研究課題
本研究では、土地利用計画のための基準の集約化という視点から、潜在自然植生をベースとした土地利用区分の提案がなされたものの、専門化による植生調査を要する自然立地的土地利用計画に着目した。その計画手法は、地域環境のポテンシャルを現す指標を潜在自然植生(極相として成立する植生から環境の特性を読み取る)と地形を基準とするために、利用に関して植生に関する専門知識が必要であり、緑地以外の土地利用区分およびその利用計画(例えば住宅地、都市的施設)への応用が難しい。しかし、近年の市町村合併により多くの自治体は、農林地を含む広範囲の土地利用計画に見直しが要求されている。よって、かつて地域の自然環境に合わせた植生および土地利用が判読可能な、米軍写真データ(1950年代のモノクロ空中写真)と、その判読結果を、潜在自然植生図の代わりに代用した土地利用区分の妥当性やその効果について検討を行った。3年目となる今年は、1年目、2年目の研究成果を受けて、米軍写真および旧版地形図における伝統的な植生・土地利用の復元による自然立地的土地利用区分の有効性を検証し、さらに米軍写真や、過去の旧版地図データを用いた植生・土地利用の復元の簡略化に資するGIS解析や、米軍写真データの地理情報付加手法を検討した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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ランドスケープ研究(オンライン論文集)
巻: 5 ページ: 28-32
10.5632/jilaonline.5.28
ランドスケープ研究
巻: Vol.76, No.1 ページ: 1-2
巻: Vol.76, No.3 ページ: 205-207
巻: Vol.76, No.3 ページ: 228-230