研究課題
1.「暮らしやすさ」や「ソーシャルキャピタル」に関する指標の整理と定量評価手法の検討暮らしやすさやソーシャルキャピタルに関する指標の整理と定量評価手法を検討した。暮らしやすさに関する指標は、住宅そのものや地域の住環境にもとに定量化する方法を、ソーシャルキャピタルに関する指標は自治会型の地域に根ざした活動・NPO型のテーマに対応した活動の両面によるコミュニティ活動の活発を定量化する方法を整理した。これらを平成23年度に実施する郊外住宅団地を対象としたアンケート調査により確認する。2.東北6県の人口動態(人口増加地域、減少地域の分布)の把握国勢調査に関する地域メッシュ統計データ(2000、2005年)を用いて東北6県の人口動態(人口増加地域、減少地域の分布)を分析した。その結果、この時期、宮城県もこの時期に人口減少に転じ、東北地方の全ての県で人口減少していた。さらにGISを用い、地域メッシュ毎の人口増減を算定し、人口増加地域と減少地域の分布の特徴を把握したところ、減少地域の方がやや多いが、人口減少下にあっても全ての地域で一様に人口減少しないことを明らかにした。3.秋田県における郊外住宅地の人口動態の把握人口減少期下における詳細な郊外住宅地の人口動態の地域的特徴を明らかにするため、東北6県中で一番人口減少率の高い秋田県を対象に、県庁所在地の秋田市とその周辺市町の人口増加・減少地域メッシュのレイヤー分析を行ない、視覚的に人口増減地域の特徴と分布を把握した。その結果、線引き都市計画区域を持つ秋田市と、非線引き都市計画区域を持つその他の市町で特徴が異なることを明らかにした。特に非線引き都市計画区域を持つ市町では、都市計画区域内の中心地域(用途地域)周辺の用途白地地域で、人口増加地区と減少地区が近接してモザイク状に分布する様子が確認された。
すべて 2010
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8th International Symposium on Architectural Interchanges in Asia
巻: CD-ROM ページ: 723-726
International Conference of the 40th anniversary of Human Ergology Society, Nagoya, Japan, Program and Abstracts
ページ: 43-44