1920年代から1930年代までのいわゆるモダニズム期に、京都において建築家や組織がどのように活動し、どのような技術や意匠を用いて建築を設計したか、調査・考察を行った。 その結果、同時期に京都を拠点としたり、京都で教育を受けたりした建築家や技術者、施工業者、協働した他分野専門家などの活動の概要を把握することができた。京都では、東京にも劣らない早期からモダニズムの活動が繰り広げられていたこと、海外を含めた広い交友関係に裏付けられていたこと、異なる分野同士の協働など学際的な活動が見られること、また京都の伝統産業との関係が深かったことなどが明らかとなった。
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