研究課題
本研究は、中近東・古代における石造ドーム、とりわけ初期ペンデンティブ・ドームに関する建築的研究である。ペンデンティブ・ドームは、2世紀ごろに始まり6世紀初めのアギア・ソフィアで完成したとする意見が一般的であるが、詳しい発展過程は明らかになっていない。その原因の一つは、ペンデンティブ・ドームの幾何学的定義が、研究者の間で共有されていないことに一因がある。幾何学的な意味でのペンデンティブ・ドームとは、正方形平面に外接して立つ半球ドームから、球面の裾を四辺に沿って鉛直に切り落とした形を指す。古代の遺構にもこの幾何学的定義が当てはまると仮定すると、四隅の球面三角形が中央ドームと同じ中心と直径を持つ球面であることを確かめればよい。ヨルダンにおける初期のペンデンティブ=球面三角形ペンデンティブについて幾何学的な観点から分析を行ったところ、アンマン近郊のヌウェイジズのドーム(2世紀半ば)において、最初のペンデンティブ・ドームが見られることが明らかになった。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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