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2012 年度 実績報告書

積層造形法による金属ガラス材の創製と大型複雑形状の造形

研究課題

研究課題/領域番号 22760570
研究機関地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所

研究代表者

中本 貴之  地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員 (40393300)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード金属ガラス / 積層造形法 / 選択的レーザ焼結法
研究概要

本研究は,最近注目されはじめた金属粉末の積層造形法に着目し,レーザ照射により粉末を瞬時に溶融急冷凝固しながら形状を付与できる特長を活かして,これまで大型化および二次加工が難しいとされている金属ガラス材料に対して,金属ガラスを創製しながら同時に大型で複雑な形状をも付与できる新しい造形技術を確立することを目的とする.平成24年度は,これまでのZrAlNiCu系金属ガラス組成の素粉末混合体を対象材とした造形実験結果と比較するため,あらかじめZrAlNiCu系金属ガラス単体粉末を作製し,それを対象材として種々の造形条件にて3次元形状の積層造形実験を行った.その結果,レーザ走査速度の増加につれて結晶相の析出は抑制できるが,完全には結晶化を避けられず,しかも緻密体は得られなかった.一方,緻密体が得られるようなレーザ走査速度の遅い条件では,結晶相が多く析出した.
そこで造形中の結晶化を回避するために,TTT曲線においてノーズ時間の長い系であるZrBeTiNiCu系を第2の候補材料として選択した.Zr,Be,Ti,Ni,Cuの各素粉末をボールミルにて混合し,ベースプレート上に積層厚さ1層分の厚さで敷き詰めた粉末層に対して種々の条件にてレーザを走査させて2次元平板を作製した.X線回折測定の結果,各素粉末および化合物などの明確な結晶相のピークはほとんど認められず,非晶質に特有のハローパターンのみが認められた.このように,積層造形法により金属ガラスが得られやすい組成と造形条件を見出せたので,今後,大型複雑形状の金属ガラスが造形可能になる.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] Synthesis of porous titanium with directional pores by selective laser melting2012

    • 著者名/発表者名
      Takayuki Nakamoto
    • 雑誌名

      International Journal of Automation Technology

      巻: 6 ページ: 597-603

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 高出力レーザーによる生体材料(純チタン)のレーザー積層造形2012

    • 著者名/発表者名
      中本貴之
    • 雑誌名

      日本レーザー医学会誌

      巻: 33 ページ: 166-174

    • 査読あり
  • [学会発表] チタン粉末のレーザ積層造形

    • 著者名/発表者名
      中本貴之
    • 学会等名
      一般社団法人日本チタン協会 賛助会員部会 西日本支部 平成24年度講演会
    • 発表場所
      尼崎商工会議所
    • 招待講演
  • [学会発表] 鋼系粉末の積層造形法における造形物の高性能化

    • 著者名/発表者名
      中本貴之
    • 学会等名
      粉体粉末冶金協会 平成25年度春季大会
    • 発表場所
      早稲田大学 国際会議場
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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