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2011 年度 実績報告書

走査型3次元X線回折顕微鏡法の開発と金属塑性変形その場観察へ応用

研究課題

研究課題/領域番号 22760571
研究機関株式会社豊田中央研究所

研究代表者

林 雄二郎  株式会社豊田中央研究所, 分析・計測研究部 ナノ解析研究室, 研究員 (30435953)

キーワード塑性加工 / 放射光 / X線回折 / その場観察 / 塑性変形 / 3DXRD顕微鏡法 / 多結晶 / 金属材料
研究概要

3DXRD顕微鏡法は金属材料内部の各結晶粒の結晶方位と応力を3次元非破壊で観察することを可能にした新しい手法で、金属材料強度・成形予測の産業利用実用化へ向けた多結晶塑性モデル評価等に有用であると期待されている。3DXRD法の代表的な測定方法では迅速測定のため、粒径より大きな幅の放射光X線ビームを用いて試料1軸回転し、試料断面における複数の結晶粒を一度に再構成する。そのため結晶粒数上限の問題から取り扱える試料が粗大粒材、もしくは力学特性に影響を及ぼす程に試料外径を小さくしなければならないことが懸念される。
そこで本研究では、実用金属材料を観察する上で上記の問題を解決する方法として、粒径より小さな幅の入射ビームを使って試料を走査する走査型3DXRD法を提案し、その原理検証実験を行った。検証用試料として平均粒径60μmに粗大化させたフェライト多結晶、入射ビームとして水平・垂直方向スリット20×20μmを通した放射光X線ビームを使って (1)試料回転中心軸上にある結晶粒を特定する原理を実証した。次に (2)試料回転中心軸上にない点においてその点を占める結晶粒を特定する原理を実証した。これにより2次元結晶方位マッピング、またそれらを積み重ねることにより3次元結晶方位マッピング(ボクセル分解能25μm、視野φ225×175μm)を得ることに成功した。
最初の応用として (3)塑性変形その場観察実験を行い、単軸引張変形荷重(歪4%)負荷下における3次元結晶方位及び弾性歪マッピングを得た。これによりBCC多結晶すべり変形を非破壊で観察することに成功した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 走査型3DXRD顕微鏡法の開発と塑性変形その場観察

    • 著者名/発表者名
      林 雄二郎
    • 学会等名
      第26回日本放射光学会年会・放射光科学合同シンポジウム
    • 発表場所
      名古屋大学(名古屋)
  • [学会発表] 走査型3DXRD顕微鏡法の開発

    • 著者名/発表者名
      林 雄二郎
    • 学会等名
      日本金属学会2012年度秋期(第151回)講演大会
    • 発表場所
      愛媛大学(松山)
  • [学会発表] 豊田ビームラインにおける3DXRD顕微鏡法の開発

    • 著者名/発表者名
      林 雄二郎
    • 学会等名
      第25回日本放射光学会年会・放射光科学合同シンポジウム
    • 発表場所
      鳥栖市民文化会館(鳥栖)

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公開日: 2014-07-24  

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