離散要素法(以下、DEMと記す)は、粉体が係わる諸現象の解明に用いられてきたが、計算負荷が大きいため、計算粒子数は数十万個程度であり、小規模な体系しか適用されなかった。そのため、DEMは産業界のような10億個超の粒子を処理するような大規模体系への適用が困難であった。このような問題を解決するために、申請者はDEMの大規模解析手法としてDEM粗視化モデルを開発し、固気・固液混相流の典型的な体系に応用してきた。DEM粗視化モデルは実験による検証が課題である。そこで、本研究では、固気・固液混相流の典型的な体系において検証実験を行い、DEM粗視化モデルの妥当性を検証した。
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