非対称形状を有する小規模構造物を利用した底質輸送制御技術について、室内実験に基づく検討を行った。その結果、本技術の効果を数値シミュレーションにより予測する際には、構造物付近の平均的な無次元残差流速として近似的に0.067 が利用できることが分かった。また、より詳細な残差流の予測が求められる際に有効な正の残差流が生成される範囲と残差流速の最大値を推定する評価式が併せて示された。更に、平面波浪場に非対称構造物群を設置すると、波向きによらず構造物群が設置された方向に残差流が生成されることが明らかとなった
|