廃棄物由来層状複水酸化物による有機化合物の吸着と排水処理への適用

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22760653
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: リサイクル工学
• 研究機関: 関西大学
• 研究代表者: 村山 憲弘 関西大学, 環境都市工学部, 准教授 (90340653)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 層状複水酸化物 / 陰イオン交換 / リサイクル / 有機物吸着 / 再資源化

研究概要

アルミドロスなどから合成した層状複水酸化物(LDH)に陰イオン性界面活性剤を担持させ、これを希薄な有機化合物の除去材として利用できるかどうかを調べた。界面活性剤であるドデシル硫酸イオン(DS-)、ドデシルベンゼンスルホン酸イオン(DBS-)、オクタンスルホン酸イオン(OS-)の吸着挙動を調べた。LDHの層間距離や接触角などにおよぼす界面活性剤のサイズや吸着量の影響を考察した。6種類の有機化合物の吸着特性を明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] 陰イオン性界面活性剤による層状複水酸化物の機能化とその利用 (2013)
  • 著者名/発表者名: 三好貴之,吉井功至,村山憲弘,芝田隼次
  • 雑誌名: 化学工学会,化学工学論文集 巻: 掲載決定
  • 査読あり
• [雑誌論文] Synthesis of various layered double hydroxides using aluminum dross generated in aluminum recycling process (2012)
  • 著者名/発表者名: N. MURAYAMA, I. MAEKAWA, H. USHIRO, T. MIYOSHI, J. SHIBATA and M. VALIX
  • 雑誌名: International Journal of Mineral Processing 巻: Vol.110-111 ページ: 46-52
  • 査読あり
• [雑誌論文] 層状複水酸化物による有機陰イオンのイオン交換特性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 村山憲弘,後裕之,服部誓哉,三好貴之,芝田隼次
  • 雑誌名: 化学工学会,化学工学論文集 巻: Vol.37,No.6 ページ: 526-531
  • 査読あり
• [学会発表] 鉱工業副産物を原料に用いた2価金属イオンの異なる層状複水酸化物の合成 (2013)
  • 著者名/発表者名: 村山憲弘,芝田隼次
  • 学会等名: 資源・素材学会,平成25年度春季大会一般発表,春季大会講演集(II)
  • 発表場所: 千葉・千葉工業大学
  • 年月日: 2013-03-29
• [学会発表] 層状複水酸化物層間への有機陰イオンのインターカレーションとその応用 (2011)
  • 著者名/発表者名: 服部誓哉,後裕之,村山憲弘,芝田隼次
  • 学会等名: 化学工学会,第43回秋季大会講演要旨集
  • 発表場所: 京都・同志社大学
  • 年月日: 2011-09-14
• [学会発表] ハイドロタルサイト様化合物が有する有機陰イオンのインターカレーション特性 (2010)
  • 著者名/発表者名: 村山憲弘,後裕之,芝田隼次
  • 学会等名: 資源・素材学会,資源・素材2010,一般発表
  • 発表場所: 福岡・九州大学
  • 年月日: 2010-09-15
• [図書] アルミドロスを原料とする陰イオン交換体の製造技術,リサイクル・廃棄物事典 (2012)
  • 著者名/発表者名: 村山憲弘,芝田隼次(分担執筆)
  • 総ページ数: 564-565
  • 出版者: 産業調査会