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2012 年度 実績報告書

デジタルミリ波干渉計の開発による密度分布測定の高精細化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22760658
研究機関福岡工業大学

研究代表者

近木 祐一郎  福岡工業大学, 工学部, 准教授 (10398109)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード密度分布計測 / 干渉計
研究概要

本研究は、プラズマの異常輸送改善を目的としたプラズマ密度分布測定の高精細化を目指し、デジタルミリ波干渉計を新たに提案し原理実証を行ったものである。
デジタルミリ波干渉計は、送信用アンテナから放射されるミリ波の放射方向が入力周波数毎に異なることを利用し、複数の異なる周波数のミリ波を同時にアンテナに入力することで、扇状の測定コードをプラズマ中に配置し、プラズマの密度分布測定を行う。プラズマ中を透過したミリ波を1つの受信ホーンで受信し、周波数分解し位相検出を行うことで、単純な回路で密度分布測定が可能となる。
本研究では、はじめに送信用アンテナとしてImage Non-Radiative Dielectric Guide (INRDG) アンテナを開発し、70-78GHzの入力周波数に対して約25°の放射方向可変特性を確認できた。次にデジタルミリ波干渉計の原理実証実験を行うべく、実験室においてプラズマを模擬した幅30mm、厚さ3mmのアクリル板に対して干渉計の適用を行った。提案している干渉計信号の位相検出は、高速大容量デジタルオシロスコープと信号処理ソフトを用いるものであるが、今回は簡易に約10GHzのベクトルネットワークアナライザを利用し、その信号を70GHz帯にアップコンバージョンして位相の検出を行った。測定のリアルタイム性を犠牲とするが、位相検出という原理実証に関して本質的な違いはない。実験の結果、測定周波数を変化させるとアクリル板がある場所に対応する周波数で位相の変化が確認された。アクリル板の有無による位相変化のみを抽出し、位相変化と入力周波数(測定位置)をプロットしたところ、位相が変化した領域はアクリル板の位置に1mm程度の誤差で一致した。また位相の変化量はアクリル板の厚みから算出される移送量と一致したことから、提案したデジタルミリ波干渉計を実証することが出来た。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] DEVELOPMENT OF ANTENNA SYSTEM AND SIMULATION OF ANALYSIS METHOD FOR DIGITALLY-CONTROLLED MILLIMETER-WAVE INTERFEROMETER2013

    • 著者名/発表者名
      Yuichiro Kogi
    • 雑誌名

      Transactions of Fusion Science and Technology

      巻: 未定 ページ: 印刷中

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Development of leaky-wave antenna for digitally controlled millimeter-wave interferometer2012

    • 著者名/発表者名
      Yuichiro Kogi
    • 雑誌名

      Review of Scientific Instruments

      巻: 83 ページ: 10E347-1~3

    • DOI

      10.1063/1.4734488.

    • 査読あり
  • [学会発表] デジタルミリ波干渉計の開発による密度分布測定の高精細化の研究

    • 著者名/発表者名
      松川真吾
    • 学会等名
      プラズマ核融合学会
    • 発表場所
      春日市クローバープラザ(福岡県)
  • [備考] 福岡工業大学 研究者情報

    • URL

      http://www.fit.ac.jp/research/search/profile/id/16

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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