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2010 年度 実績報告書

太陽励起レーザーの高効率な太陽光キャビティの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22760688
研究機関東京工業大学

研究代表者

大久保 友雅  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (50431995)

キーワード太陽励起レーザー / 自然エネルギー
研究概要

当初の研究実施計画通り,太陽光キャビティをモデル化した数値計算コードの作成を行い,降り注いだ太陽光がどれだけレーザー媒質へと吸収されたか,そしてレーザー媒質長手方向に対して吸収分布がどれだけ平滑であるか,レーザー出力時の出力の安定性を評価指標として用いた.
作成した数値計算コードを用いて,従来よりも特に,従来冷却剤を太陽光キャビティ全体に循環させていたのに対し,冷却材の屈折率を利用した3次集光系を提案,計算から設計を行う事によって,太陽励起レーザーの性能が向上するであろう形状を見出した.更に,実際に太陽光キャビティを作成する事により,その性能評価を行った.
実際に作成した太陽光キャビティを用いて太陽光を用いてレーザー発振の実験を行った結果,3次集光系の集光性能の向上により,太陽光の吸収効率をこれまでの1.3倍向上する事に成功した.さらに,従来はレーザー出力が15%程度の変動があったのに対し,5%にまで低減する事に成功した.これは3次集光系の形状を最適化した事により,太陽光の媒質内での吸収分布が平滑になった事と冷媒の流路,流速を最適化したために冷却効果が増大した事が理由であると考えられる.
以上の事から,研究実施計画通り,太陽光キャビティの数値計算コードを作成し,それを用いる事によって太陽励起レーザーの設計が可能となった.更に,それを利用する事により,太陽励起レーザーの効率の向上を図ることに成功した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 高効率・高出力太陽励起レーザーための励起光集光系の開発2011

    • 著者名/発表者名
      Dinh Thanh Hung, 矢部孝, 大久保友雅, 内田成明, 田辺和慶, 久保山裕己, 岡本康太, 佐藤雄二, 吉田國雄, 岡本吉章, 柳谷高公
    • 学会等名
      第58回応用物理学関連連合講演会
    • 発表場所
      神奈川工科大学
    • 年月日
      2011-03-26
  • [学会発表] MgO還元のための太陽励起レーザーのパルス化に関する研究2011

    • 著者名/発表者名
      久保山裕己,矢部孝,内田成明,大久保友雅,田辺和慶, Dinh Thanh Hung,岡本康太
    • 学会等名
      レーザー学会学術講演会第31回年次大会
    • 発表場所
      電気通信大学
    • 年月日
      2011-01-09

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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