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2010 年度 実績報告書

レトロトランスポゾン由来の遺伝子Peg10による哺乳類胎生機構獲得の検証

研究課題

研究課題/領域番号 22770004
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

小野 竜一  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (10401358)

キーワード胎盤 / ゲノムインプリンティング
研究概要

申請者は、新規父性発現インプリンティング遺伝子Peg 10(Paternally Expressed Gene 10)が哺乳類で高度に保存されているレトロトランスポゾン由来の遺伝子であり、哺乳類に特異的臓器である胎盤の形成に必須な機能を持っていることを明らかにしている。これは、レトロトランスポゾンが哺乳類の進化の過程で、哺乳類の生存に必須な機能を獲得したことを実証した初めての報告である。この結果から、申請者は、レトロトランスポゾンを獲得遺伝子として利用することによって、哺乳類特異的機能である胎生を獲得したという仮説「レトロトランスポゾン獲得による哺乳類の胎生進化」を提唱している。本研究では、Peg10 KOマウスを用いて、レトロトランスポゾンであったPeg10が、どのように胎盤形成に関与しているかを解明することで、哺乳類の胎生進化を解明することを目的としている。Peg10の機能解析を行うために、レンチウィルスを用いて、Peg10を胎盤特異的に発現させることで、Peg10 KOマウスの致死性をレスキューする実験を行った。その結果、通常ならば、既に致死となっている受精後12.5日目胚においても胎盤形成不全がレスキューされ、生存していた。よって、この系を用いて、Peg10タンパクの重要な機能ドメインを決定することができる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] The function of retrotransposon-derived gene, Peg10, in placenta2010

    • 著者名/発表者名
      小野竜一
    • 学会等名
      「生殖系列の世代サイクルとエピゲノムネットワーク」国際シンポジウム
    • 発表場所
      九州大学(福岡)
    • 年月日
      20101122-20101124
  • [学会発表] Roles of retrotransposons on the origin of genomic imprinting and viviparity in mammalian evolution.2010

    • 著者名/発表者名
      小野竜一
    • 学会等名
      JSPSコロキウム「エピジェネティクス-日本とスカンジナビアの新たな展望」
    • 発表場所
      ストックホルムカロリンスカ医科大学
    • 年月日
      20100906-20100907
  • [学会発表] エピジェネティクスと胎盤形成2010

    • 著者名/発表者名
      小野竜一
    • 学会等名
      生殖サイクル若手勉強会2010
    • 発表場所
      つくばグランドホテル(つくば市)
    • 年月日
      20100721-20100723

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公開日: 2012-07-19  

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