適応遺伝子の時空間動態:イブキ・ハクサンハタザオにおける分子「古」生態学

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22770013
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 生態・環境
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 森長 真一 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教 (80568262)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2011
• キーワード: アブラナ科 / シロイヌナズナ属 / 適応進化 / ゲノム基盤 / 次世代シーケンサー / 標本 / 時空間動態 / 環境変動

研究概要

アブラナ科シロイヌナズナ植物であるハクサンハタザオとイブキハタザオを対象に、次世代シーケンサーを用いて適応遺伝子を探索した。さらに、標本個体と現生個体を用いてその時空間動態を解析したところ、多くの遺伝子で変動が見られ、その中の一つでは低地から高地への一方向的な遺伝子流動が観察された。

研究成果

• [雑誌論文] Fine-scale flower-visiting behavior revealed by using a high-speed camera (2012)
  • 著者名/発表者名: Sakamoto, R. L., S.-I. Morinaga, M. Ito, and N. Kawakubo
  • 雑誌名: Behavioral Ecology and Sociobiology 巻: 66 ページ: 669-674
  • 査読あり
• [雑誌論文] The Selaginella genome identifies genetic changes associated with the evolution of vascular plants (2011)
  • 著者名/発表者名: Banks, J. A. et al
  • 雑誌名: Science 巻: 332 ページ: 960-963
  • 査読あり
• [雑誌論文] Genomic structure of lowland and highland ecotypes of Arabidopsis halleri ssp. gemmifera(Brassicaceae) in Mt (2010)
  • 著者名/発表者名: Ikeda, H., H. Setoguchi, S.-I. Morinaga
  • 雑誌名: Ibuki. Acta Phytotaxonomica et Geobotanica 巻: 61 ページ: 21-26
  • 査読あり
• [学会発表] Ecological genomics of local adaptation in a wild species of Arabidopsis (2012)
  • 著者名/発表者名: Morinaga, S.-I
  • 学会等名: International Workshop for initiating a global genetic diversity assessment, Kyushu University
  • 発表場所: Fukuoka, Japan
  • 年月日: 2012-03-14
• [学会発表] 進化し続けるイブキ・ハクサンハタザオ:機能遺伝子の時空間動態 (2012)
  • 著者名/発表者名: 森長真一・岩崎貴也・永野惇・伊藤元己
  • 学会等名: 第59回日本生態学会大会
  • 発表場所: 大津市、龍谷大学
  • 年月日: 2012-03-09
• [学会発表] 訪花頻度に依存しない送粉貢献-季節変動する送粉者の効果と変動しない種子生産- (2011)
  • 著者名/発表者名: 坂本亮太・伊藤元己・川窪伸光・森長真一
  • 学会等名: 第43回種生物学シンポジウム
  • 発表場所: 山梨県富士吉田市
  • 年月日: 2011-12-10
• [学会発表] シロイヌナズナ近縁種のゲノム解析:ゲノムを温ねて生態を知る (2011)
  • 著者名/発表者名: 森長真一
  • 学会等名: 日本植物学会第75回大会
  • 発表場所: 東京都目黒区、東京大学
  • 年月日: 2011-09-18
• [学会発表] ハイスピード動画撮影による送粉行動の解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 坂本亮太・森長真一・伊藤元己・川窪伸光
  • 学会等名: Animal 2011(第71回日本動物心理学会・第30回日本動物行動学会・2011年度応用動物行動学会/日本家畜管理学会合同大会)
  • 発表場所: 東京都港区
  • 年月日: 2011-09-11
• [学会発表] シロイヌナズナ近縁種の分布と適応:ゲノムから生態現象へ (2011)
  • 著者名/発表者名: 森長真一
  • 学会等名: 日本進化学会第13回大会
  • 発表場所: 京都市左京区、京都大学
  • 年月日: 2011-07-31
• [学会発表] 異なる標高におけるハクサンハタザオとイブキハタザオの紫外線によるDNA損傷とその防御メカニズム (2011)
  • 著者名/発表者名: 永野聡一郎・齋藤佳奈・Wenhui Zhang・矢野歳和・森長真一・日出間純・彦坂幸毅
  • 学会等名: 第58回日本生態学会大会
  • 発表場所: 札幌市、札幌コンベンションセンター
  • 年月日: 2011-03-10
• [学会発表] 適応遺伝子の時空間動態:イブキ・ハクサンハタザオにおける分子「古」生態学的解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 森長真一・長谷和子・永野惇・伊藤元己
  • 学会等名: 第58回日本生態学会大会
  • 発表場所: 札幌市、札幌コンベンションセンター
  • 年月日: 2011-03-09
• [学会発表] 開花時期に伴い変動する複数訪花者の送粉貢献 (2011)
  • 著者名/発表者名: 坂本亮太・森長真一・伊藤元己・川窪伸光
  • 学会等名: 第58回日本生態学会大会
  • 発表場所: 札幌市、札幌コンベンションセンター
  • 年月日: 2011-03-09
• [学会発表] 植物の分布と適応:ゲノムが語る低地と高地の形質分化 (2011)
  • 著者名/発表者名: 森長真一
  • 学会等名: 第10回日本分類学会連合公開シンポジウム
  • 発表場所: 東京都、国立科学博物館新宿分館
  • 年月日: 2011-01-09
• [学会発表] 標高の上昇に伴う紫外線によるDNA損傷の増加と高標高生態型の適応的分化 (2010)
  • 著者名/発表者名: 永野聡一郎・齋藤佳奈・Wenhui Zhang・矢野歳和・森長真一・日出間純・彦坂幸毅
  • 学会等名: 日本植物学会第75回大会
  • 発表場所: 東京都目黒区、東京大学
  • 年月日: 2010-09-19
• [学会発表] 植物標本から過去を紡ぐ:イブキ・ハクサンハタザオにおける分子「古」生態学的解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 森長真一・永野惇・伊藤元己
  • 学会等名: 日本植物学会第74回大会
  • 発表場所: 愛知県春日井市、中部大学
  • 年月日: 2010-09-11
• [学会発表] ハクサンハタザオとイブキハタザオの葉の解剖学的・生化学的特性の標高傾度に沿った変異とその生態学的意義 (2010)
  • 著者名/発表者名: 永野聡一郎・森長真一・彦坂幸毅
  • 学会等名: 日本植物学会第74回大会
  • 発表場所: 愛知県春日井市、中部大学
  • 年月日: 2010-09-11
• [学会発表] Ecological genomics of a wild species of Arabidopsis growing along an altitudinal gradient (2010)
  • 著者名/発表者名: Morinaga, S.-I
  • 学会等名: International symposium, Eco-Evolutionary Approaches to Climate Changes : Rapid Adaptation to Climate Changes in Plants
  • 発表場所: Kyushu University, Fukuoka, Japan
  • 年月日: 2010-08-29
• [図書] ゲノムが拓く生態学-遺伝子の網羅的解析から迫る植物の生きざま- (2010)
  • 著者名/発表者名: 永野惇・森長真一
  • 総ページ数: 375
  • 出版者: 文一総合出版
• [備考]
  • URL: http://sites.google.com/site/simorinaga/