水域生態系の一次生産者藻類と、それを利用する藻食魚とのネットワーク関係をアフリカの古代湖、タンガニイカ湖で調査した。ザンビア国カセンガ岩礁域では、14種に及ぶ藻食性シクリッド類が共存している。それらシクリッド類の藻園となわばり外から藻類を採集し、またシクリッド類の胃内容物を採集し、16SrDNA領域を用いてメタゲノミクス解析を行い、藻類の組成を明らかにした。結果、シアノバクテリア類と珪藻類が主な餌として利用されていることが分かり、またDNAの塩基配列レベルで微小な藻類を種レベルで分類することで、同じギルドに属する種間でも、防衛する資源や、その利用が異なることが分かった。
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