葉のサイズと葉脈の機能的統合を実現する生理学的メカニズムの解明

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22770032
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 植物分子生物・生理学
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 種子田 春彦 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (90403112)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 植物ホルモン / 成長生理 / 全能性

研究概要

本研究は、タバコの葉における、葉身と葉脈木部の発達が植物ホルモンのオーキシンとサイトカイニンを介して連動していることを明らかにした。こうした生理機構の下、葉脈の道管木部の形態は、流域面積によってよく説明できること、切除実験が示すように道管の直径はそのときの流域面積に強く影響を受けていることがわかった。これらの関係は複雑な葉脈ネットワークの水輸送機能を推定する上で非常に重要な知見である。

研究成果

• [雑誌論文] Leaf lamina conductance contributes to an equal distribution of water delivery in current-year shoots of kudzu vine shoot (2012)
  • 著者名/発表者名: Haruhiko Taneda、 Masaki Tateno
  • 雑誌名: Pueraria lobata. Tree Physiology誌 巻: 31巻 ページ: 782-794
  • DOI: doi:10.1093/treephys/tpr072
  • 査読あり
• [雑誌論文] Co-ordinated development of the leaf midrib xylem with the lamina in Nicotiana tabacum. (2012)
  • 著者名/発表者名: Haruhiko Taneda、Ichiro Terashima
  • 雑誌名: Annals of Botany誌 巻: 110巻 ページ: 35-45
  • DOI: doi:10.1093/aob/mcs102
  • 査読あり
• [学会発表] 葉におけるパイプモデル-葉身と葉脈の発生から構造まで (2012)
  • 著者名/発表者名: 種子田春彦
  • 学会等名: 日本生態学会第59回大会
  • 発表場所: 龍谷大(瀬田市)
  • 年月日: 2012-03-20
• [学会発表] Physiological regulation of midrib-xylem characteristics against leaf-lamina size in a tobacco leaf: application and test of six-point hypothesis (2011)
  • 著者名/発表者名: Haruhiko Taneda, Mikiko Kojima, Sakakibara, Hitoshi, Ichiro Terashima.
  • 学会等名: Annual meeting of AmericanSociety of Plant Biologist.
  • 発表場所: Minneapolis,US
  • 年月日: 2011-08-10
• [学会発表] 葉の発生-程から葉脈におけるMurray の法則の成立を考える. (2011)
  • 著者名/発表者名: 種子田春彦
  • 学会等名: 日本生態学会第58回大会
  • 発表場所: 札幌コンベンションセンター(札幌市)
  • 年月日: 2011-03-09
• [学会発表] タバコの葉では 主脈木部における道管の数と直径がいつ決まのか? (2010)
  • 著者名/発表者名: 種子田春彦,寺島一郎
  • 学会等名: 日本植物学会第74回大
  • 発表場所: 中部大(春日市)
  • 年月日: 2010-09-10