• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

鳥類における摂食器官形態の多様化―ヘテロトピーおよびヘテロクロニーの解析―

研究課題

研究課題/領域番号 22770077
研究機関筑波大学

研究代表者

土岐田 昌和  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 助教 (80422921)

キーワード細胞・組織 / 進化 / 動物 / 発生・分化 / 形態 / 鳥類 / 異時性 / 摂食器官
研究概要

オウム類において堅果食適応を促進したと考えられる特異な顎筋群の創出機構を探るため、オカメインコ胚から新たに複数の骨格筋関連遺伝子(MyoD,Myongenin,Myostatin)と筋結合組織関連遺伝子(Six2,Tenomodulin,Tenascin-C),さらには代表的なシグナル経路を構成する複数の遺伝子を単離し、in situハイブリダイゼーション法によりウズラ胚における相同遺伝子の発現パターンと比較を行った。その結果、オカメインコ胚の頭部において、一部の遺伝子の特異な発現パターンが観察された。今後はこれらの遺伝子の新奇な筋形成において果たす役割を調べるために、ニワトリ胚での強制発現系を用いた解析を進めていく予定である。
また、オカメインコとウズラの胚(ステージ28、30、32、34、36、38)の連続組織切片に対してアセチル化チューブリン抗体の免疫染色を行うことにより神経細胞を特異的に標識したのち、切片の三次元立体構築を行い、2種の鳥類の各発生ステージにおいて顎筋、その支配神経、周辺の硬組織がどのようなパターンで形成されてくるのかを詳細に比較した。すでに母体となる筋集合からの分離が進んでいる筋の内部には運動神経の軸索が分布していたが、分離開始直後の筋内部には分布していなかった。この比較形態学的解析により、複数の組織系からなる複合体である脊椎動物の摂食器官がどのような機序で形づくられ、多様化していくのかについての知見を得ることができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 新規な筋の形成における末梢神経形態のダイナミクス2010

    • 著者名/発表者名
      中山智生、土岐田昌和
    • 学会等名
      日本進化学会
    • 発表場所
      東京工業大学
    • 年月日
      20100802-20100805

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi