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2010 年度 実績報告書

異数性による種分化の機構が存在するか?

研究課題

研究課題/領域番号 22770078
研究機関千葉大学

研究代表者

菊池 真司  千葉大学, 大学院・園芸学研究科, 助教 (80457168)

キーワードSSRマーカー / 遺伝資源 / トレニア / 染色体 / FISH
研究概要

トレニア属の近縁な2種であるTorenia fournieri (2n=18)とTorenia baillonii (2n=16)のF_1雑種の減数分裂では、8^<II>+1^1の染色体対合が観察される。本研究は、染色体の再配列ではなく、ある特定の染色体の付加(重複)あるいは消失によってこれら2種が種分化に至ったと仮説を立て、一価染色体を形成する染色体の特定とその染色体の構造や起源を明らかにすることを目的としている。本年度はまず、(1)連鎖地図作成に向けてトレニアのゲノム配列およびEST配列を利用したSSRマーカーの開発をおこなった。その結果、トレニア3種4系統で多型を示す多数のSSRマーカーを開発した。また、開発したSSRマーカーを利用して、連鎖地図作成に用いる親系統がホモ接合であるかを確認し、F_2個体をいくつか用いてマーカーの分離を確認した。次ぎに、(2)マイクロダイセクションを利用したトレニア・ペインティングプローブの作製を試みた。しかしながら、FISH解析で作製したプローブ由来の明瞭なシグナルが得られなかった。また、(3)タイ北部のチェンマイで植物採集調査をおこない、トレニア野生種を新たに数種得た。そこでこれまで維持していた系統を含めて、それぞれの種のrbcLおよびmatKの遺伝子配列を決定し分子系統樹を作成した。また、染色体数の決定とFISH解析による動原体配列の検出から染色体構成について調査した。加えて、トレニア種間で総当り交配をおこなって、一部で胚珠培養を用いながら、いくつかの組合わせで雑種個体を得たので、今後ゲノム分析に利用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 花卉園芸植物トレニア属における分子系統解析と染色体数2010

    • 著者名/発表者名
      菅野健太
    • 学会等名
      染色体学会
    • 発表場所
      東邦大学(千葉県)
    • 年月日
      2010-11-05

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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