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2011 年度 実績報告書

異数性による種分化の機構が存在するか?

研究課題

研究課題/領域番号 22770078
研究機関千葉大学

研究代表者

菊池 真司  千葉大学, 大学院・園芸学研究科, 助教 (80457168)

キーワードSSRマーカー / 連鎖地図 / トレニア / 染色体 / FISH / 遺伝資源 / 種分化
研究概要

トレニア・フルニエリ(Torenia fournieri)とバイロニー(Torenia baillonii)の雑種の減数分裂で出現するフルニエリの一価染色体の構造と起源を明らかにするため、以下の3項目の研究をおこなった。
1.トレニアSSRマーカーの開発と連鎖地図の作製
昨年度に作製したSSRマーカーに加えてさらにマーカー開発を進めた。これらマーカーの一部と、フルニエリとT. violaceaのF2集団を用いて多型解析をおこない、部分的な連鎖地図を構築した。現在、残り全てのマーカーを用いて多型解析を進めている。
2.一価染色体由来ペィンティングプローブの作製
一価染色体の蛍光マイクロダイセクションを目的に、懸濁した減数分裂細胞をフィルムコートスライドへ滴下したが、良好な染色体標本は作製できなかった。一方、押しつぶし法をフィルムコートスライド上で行なったところ、良好な染色体標本が作製できた。今後、蛍光マイクロダイセクションを試みる。
3.野生種の収集と、BAC-FISHによる一価染色体由来DNA配列の検出
タイなど東南アジア諸国から、多数のトレニア近縁野生種を収集した。FISHで染色体数と動原体構造を明らかにし、分子系統樹を作製した。また胚珠培養から、多数の雑種を育成した。一方、末端配列を持つフルニエリ由来のFosmidクローンをライブラリーから選抜し、減数分裂第一分裂中期細胞へのFISHを試みたが、いずれも一価染色体由来のクローンではなかった。引き続き、一価染色体由来のクローンを選抜していく。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Effects of gamma-ray irradiation in plant morphology of interspecific hybrids between Torenia fournieri and Torenia baiilonii2011

    • 著者名/発表者名
      Wipaporn Sawangmee, Thunya Taychasinpitak, Peeranuch Jompuk, Shinji Kikuchi
    • 雑誌名

      Kasetsart Journal

      巻: 45 ページ: 1-8

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Euchromatic subdomains in rice centromeres are associated with genes and transcription2011

    • 著者名/発表者名
      Yufeng Wu
    • 雑誌名

      Plant Cell

      巻: 23 ページ: 4054-4064

    • 査読あり
  • [学会発表] An extra chromosome of Torenia fournieri2012

    • 著者名/発表者名
      Shinji Kikuchi
    • 学会等名
      2012 Joint Seminar (CU-KSU-MUSC) in Science and Technology
    • 発表場所
      Mahidol University (Thailand)(招待講演)
    • 年月日
      2012-03-15
  • [学会発表] イネ動原体におけるユークロマティックなヒストン修飾2011

    • 著者名/発表者名
      Wu Y, Kikuchi S, Yan H, Zhang W, Rosenbaum H, Iniguez L, Jiang J
    • 学会等名
      染色体学会
    • 発表場所
      神奈川大学
    • 年月日
      2011-11-13
  • [備考]

    • URL

      http://www.h.chiba-u.jp/iden/

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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