研究課題
若手研究(B)
プロトン輸送性ピロホスファターゼは、ピロ燐酸を分解し、プロトンを輸送する膜タンパク質である。植物に広く分布し、真正細菌や古細菌の一部、マラリア原虫等の原生動物にも存在する。一方、ヒトを含む高等動物には存在しない。本研究では、植物の液胞膜に由来するタンパク質を対象として、X線結晶解析による構造解析を行なった。その結果、ピロ燐酸のアナログ物質の中で最も強い阻害活性をもつ化合物を結合した状態の構造決定に成功した。