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2010 年度 実績報告書

尿素トランスポーターの構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 22770100
研究機関東京大学

研究代表者

山形 敦史  東京大学, 放射光連携研究機構, 助教 (20463903)

キーワードタンパク質 / 構造生物学
研究概要

ヒトの尿素トランスポーターのバクテリアホモログとして、硫酸還元菌(Desulfovibriovulgaris)と黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)由来の尿素トランスポーターをクローニングした。C末端ヒスチジンタグ融合タンパク質として大腸菌内で発現させ、膜画分を分画後、界面活性剤で可溶化した。可溶化サンプルをNiアフィニティークロマトグラフィーとゲルろ過クロマトグラフィーにて精製したところ、特に硫酸還元菌由来の尿素トランスポーター(dvUT)が安定であることが分かった。次に、dvUTの各種界面活性剤存在化での会合状態をゲルろ過クロマトグラフィーを用いて調べたところ、デシルマルトシド存在下でシャープな単分散ピークを示したことから、デシルマルトシドを用いた精製サンプルでの結晶化を試みた。シッティングドロップ蒸気拡散法で結晶が得られ、大型シンクロトロン放射光施設SPring-8にて回折データを測定したところ約6Å分解能の回折データが得られた。結晶の改善を試みたが、芳しくなかったため、モノクローナル抗体との複合体による結晶の改善を目指した。マウスを用いたモノクローナル抗体の作製を試みたが、同時期に、他グループからNature誌にdvUTの結晶構造が報告された(Levin EJ., et al.Nature)ため、現在はヒトの尿素トランスポーターの結晶化を目指しいている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] GET3による翻訳後膜挿入機構の構造学的基盤2010

    • 著者名/発表者名
      山形敦史
    • 学会等名
      平成22年度 日本結晶学会年会
    • 発表場所
      大阪大学コンベンションセンター
    • 年月日
      20101203-20101204

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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