コラーゲンは小胞体で合成された後、さまざまなシャペロンによって折りたたまれ複合体を形成した後に分泌されるが、複合体が巨大であるため、通常の被覆小胞を介して分泌することができないことが知られている。しかしながら、コラーゲン分泌の分子メカニズムはほとんど解明されていない。我々は先にTANGO1を単離し、これがVII型コラーゲンの小胞体からの分泌に必須な因子であることを報告してきた。本若手研究(B)では、新たにER exit siteに局在する蛋白質としてcTAGE5を見出し、これがTANGO1と複合体を形成することにより協調してVII型コラーゲンの小胞体からの出芽を制御することを見出した。
|