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2010 年度 実績報告書

インテグリンα5β1を介した超分子複合体の特異性とその意義

研究課題

研究課題/領域番号 22770130
研究機関東北薬科大学

研究代表者

伊左治 知弥  東北薬科大学, 薬学部, 助教 (80433514)

キーワード糖鎖 / インテグリン / がん / 細胞接着
研究概要

糖鎖は、細胞膜上の多数のタンパク質や脂質と協調的に働くことで、適切なシグナル伝達の場を提供していると考えられる。本研究では、以下三点に注目し、細胞接着活性の認められる糖鎖欠損変異体を用いて、インテグリンに付加された糖鎖機能の全貌を明らかにする。(1)インテグリンを中心とした複合体の形成に糖鎖はどのように関与しているか。(2)インテグリン上に付加された糖鎖を介した複合体形成の特異性。(3)糖鎖を介した複合体の形成は、インテグリンの増殖・分化シグナルにどのような影響を与えるか。
22年度においては研究代表書らが開発したEMARS法を用いてインテグリンの糖鎖変異体の周りにはCD44、膜貫通型フォスファターゼなどの特異的な分子が存在していることが示唆された。一方で、糖鎖変異体において細胞膜の流動性が変化していることがFRAPや超遠心分画から分かった。さらに、GOLPH3のノックダウン細胞においてインテグリンに付加されたN-結合型糖鎖上のシアル酸の減少により、インテグリンを介した浸潤活性および細胞接着活性が低下することが強く示唆された。さらに詳細に糖鎖構造を解析するため現在、HPLCを用いて糖鎖構造を解析中である。以上三点の基礎的な解析結果についてこれらの意義について、本年度も更に解析を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Wnt/β-Catenin Signaling Down-regulates N-Acetylglucosaminyltransferase III Expression2011

    • 著者名/発表者名
      Xu Q., et al.
    • 雑誌名

      Journal of Biological chemistory

      巻: 286 ページ: 4310-4318

    • 査読あり
  • [学会発表] インテグリンalpha5beta1に付加されたN-結合型糖鎖による機能制御2010

    • 著者名/発表者名
      伊左治知弥
    • 学会等名
      第49回日本薬学会東北支部大会
    • 発表場所
      奥羽大学
    • 年月日
      2010-10-24

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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