両生類は変態期に多くの組織が幼生型から成体型に作り換えられる。赤血球も、幼生型ヘモグロビンを含む幼生型赤血球から成体型ヘモグロビンを含む成体型赤血球に置き換えられるが、どのような仕組みでこの変化が引き起こされるのかは分かっていない。本研究により、アフリカツメガエルにおいて赤血球の転換を引き起こすのは甲状腺ホルモンではなく、エリスロポエチンである可能性が示唆された。また、変態と赤血球転換が同調しないのはツメガエルに特有であり、多くの成体が陸上生活するカエルでは変態と赤血球転換が同調することが示唆された。
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