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2012 年度 実績報告書

イネのペルオキシソームにおけるアセトアルデヒド脱水素酵素の生理機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22780011
研究機関名古屋大学

研究代表者

三屋 史朗  名古屋大学, 生命農学研究科, 助教 (70432250)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード耐塩性 / 植物 / アセトアルデヒド脱水素酵素 / グリシンベタイン / 分子生物学 / ペルオキシソーム
研究概要

イネのペルオキシソーム局在型BADHタンパク質はベタインアルデヒド(BA)を基質としにくく、むしろアセトアルデヒド(AA)を基質としやすいことに注目し、本年度は様々な植物のBADHタンパク質における、特にAAとBAに注目した基質特異性の解析、さらに基質特異性および親和性を決定するドメインの同定を目的とした。
1.様々な植物種のリコンビナントBADHタンパク質の作製。イネ、オオムギ、ヤンソウ、トウモロコシ、ソルガム、およびシロイヌナズナのBADH遺伝子をpET32aベクターに導入したコンストラクトを大腸菌BL21株に導入した。タンパク質発現誘導を行い、アフィニティクロマトグラフィ法によりそれぞれのリコンビナントBADHタンパク質を精製した。SDS-PAGEにより高度に精製されたことを確認し、主にAAとBAを中心にカイネティクス分析を行った。その結果、ほぼ全てのBADHタンパク質がBAを基質としたが、親和性はタンパク質により異なった。一方、AAについては、基質とするものとしないものに分けることができた。
2.2つのオオムギBADHタンパク質を用いたAAおよびBAに対する基質親和性の決定ドメインの解析。これまでの実験結果より、オオムギのBADHタンパク質(BBD1およびBBD2タンパク質)がそれぞれ、BAに対する基質親和性が約1000倍異なり、さらにAAを基質とするものとしないものに分かれた。そこで、それぞれのタンパク質を4分割し、BBD1とBBD2の融合タンパク質をコードする遺伝子をPCR法により作製し、pET32aベクターに導入した。大腸菌BL21株に導入し、リコンビナントBBD1,2融合タンパク質を精製した。その結果、BAに対する基質親和性、およびAAに対する基質特異性いずれも、BBD1のカルボキシル基側4分の1の領域に決定するドメインが存在することが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Tissue localization of the glycine betaine biosynthetic enzymes in barley leaves2013

    • 著者名/発表者名
      Shiro Mitsuya
    • 雑誌名

      Plant Production Science

      巻: 16 ページ: 117-122

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Maintained root length density contributes to the waterlogging tolerance in common wheat (Triticum aestivum L.)2013

    • 著者名/発表者名
      Tomohito Hayashi
    • 雑誌名

      Field Crops Research

      巻: - ページ: -

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Salt-induced chloroplast protrusion is the process of exclusion of ribulose-1,5-bisphosphate carboxylase/oxygenase from chloroplasts into cytoplasm in leaves of rice2012

    • 著者名/発表者名
      Koji Yamane
    • 雑誌名

      Plant Cell & Environment

      巻: 35 ページ: 1663-1671

    • DOI

      10.1111/j.1365-3040.2012.02516.x

    • 査読あり
  • [学会発表] オオムギの葉におけるグリシンベタイン生合成酵素の組織内局在性2013

    • 著者名/発表者名
      三屋史朗
    • 学会等名
      日本作物学会
    • 発表場所
      神奈川
    • 年月日
      20130328-20130329

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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