真核生物のエンド型リボヌクレアーゼtRNase Zは、discriminator部位において前駆体tRNAの3'側を特異的に切断する酵素である。出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeは、ただ1つのtRNase Zを持っている。その組換え酵母tRNase Zは、試験管内3' tRNAプロセッシング活性を持っていた。酵母tRNase Zは、核内に局在し、生育に必須であった。酵母tRNase Zの温度感受性変異株を用いて前駆体tRNAのプロセシング解析をしたところ、3'端非プロセシング産物の蓄積が見られた。すなわち、SctRNase Zは、前駆体tRNAの3'端プロセシングに必要であることが示唆された。
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