研究課題
1)カニ殻を炭素源にした際のStreptomyces griseusから単離したRNAを材料に、Real-time PCRを行い、発現誘導される酵素を同定した。また、同培養条件で分泌されるメジャーなタンパクが、上記Real-time PCRで絞り込んだものと一致していることを明らかにした。候補のキチナーゼ、及びプロテアーゼ、キチン結合タンパクを絞り込んだ。2)候補酵素を大腸菌で発現させるためのベクター作成を終了した。組み換えタンパクの発現に成功したものに関して、精製条件を検討している。これまでに大腸菌によるキチナーゼ2種及びプロテアーゼ1種の発現に成功したが、これらの酵素は不溶性になってしまい、活性を持った形での精製が難しかった。発現系を変えたものを作成したが、大部分が不溶性画分に発現するのは変わらなかったため、若干可溶性画分に出てくる組換えタンパクの精製を試みている。さらに、大腸菌以外での発現用ベクターを作成中である。また、絞り込んだキチン結合タンパク4種のうち1種は可溶性画分に発現が認められ、精製法も確立したため、機能解析を進めている。3)カニ殻に対する相乗効果を調べる。効果的な組み合わせ、割合を明らかにする。組換えタンパクの相乗効果に関しては、精製法を確立した後に調べる。
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Carbohydrate polymers
巻: 83 ページ: 1843-1849