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2012 年度 実績報告書

新規構造をもつ色素依存性プロリン脱水素酵素の構造と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 22780098
研究機関福井大学

研究代表者

里村 武範  福井大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50412317)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード超好熱菌 / 色素依存性脱水素酵素 / L-プロリン脱水素酵素 / バイオセンサー / バイオ電池
研究概要

本申請では、現在までに報告されているヘテロオリゴマータイプの色素依存性プロリン脱水素酵素(Dye-ProDH)とは一次構造、四次構造が大きく異なる新規ホモダイマータイプDye-ProDHの機能と構造を明らかにする目的で研究を進めた。本研究において新規ホモダイマータイプDye-ProDHの立体構造解析に成功し、本酵素の詳細な構造を明らかにすることに成功した。
その結果、本酵素はヘテロオリゴマータイプDye-ProDHのL-プロリン脱水素酵素活性サブユニットであるβサブユニットとは立体構造上、高い相同性が認められた。そこで、ヘテロオリゴマータイプDye-ProDH立体構造から予測されている基質からの電子移動経路を本研究で明らかにした新規酵素の立体構造に重ね合わせたところ、本酵素の電子伝達に関与すると考えられるアミノ酸残基がセリンであることが示唆された。そこで、このアミノ酸をシステインに変換したところ天然型の酵素には認められなかったオキシターゼ活性が検出された。このように、本酵素の電子伝達に関与すると考えられるセリン残基をシステイン残基に置換すると電子授与体特異性が大きく変化することが判明した。今後、本アミノ酸残基と本酵素電子伝達の関連性についてさらに詳細に解析していく予定である。
本研究成果はThe Journal of Biological Chemistry誌に掲載された。また、国際極限環境微生物学会でも報告した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Crystal structure of novel dye-linked L-proline dehydrogenase from hyperthermophilic archaeon Aeropyrum pernix.2012

    • 著者名/発表者名
      H. Sakuraba, T. Satomura, R. Kawakami, K. Kim, Y. Hara, K. Yaneda, T. Ohshima
    • 雑誌名

      J. Biol. Chem.

      巻: 287 ページ: 20070-20080

    • 査読あり
  • [雑誌論文] フラビン含有色素依存性脱水素酵素の機能・構造解析とその応用2012

    • 著者名/発表者名
      里村武範
    • 雑誌名

      バイオサイエンスとインダストリー

      巻: 70 ページ: 340-345

  • [学会発表] Functional and structural characterization of Dye-linked L-proline dehydrogenase from hyperthermophiles

    • 著者名/発表者名
      Takenori Satomura
    • 学会等名
      9th INTERNATIONAL CONGRESS ON EXTREMOPHILES
    • 発表場所
      Hotel NH Central Convencionesセビリア スペイン

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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