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2011 年度 実績報告書

神経細胞分化シグナルを活性化する食品成分

研究課題

研究課題/領域番号 22780117
研究機関名古屋大学

研究代表者

柴田 貴広  名古屋大学, 生命農学研究科, 助教 (80447838)

キーワード神経細胞 / 神経成長因子 / 脂質メディエーター
研究概要

本研究では、神経成長因子 (Nerve growth factor, NGF) とその受容体TrkAを介した神経分化シグナル伝達の制御機構の解明と、それを制御しうる低分子化合物の探索を目的としている。これまでに、アラキドン酸代謝産物のひとつである15d-PGJ2がNGFによる神経細胞分化誘導を促進するということが明らかになっていることから、本年度は、15d-PGJ2の作用機構の解明するために、ラット副腎髄質褐色細胞腫であるPC12細胞をNGF依存的な神経分化のモデルとして検討を行った。
前年度までに、15d-PGJ2による神経細胞の分化促進には、細胞内のカルシウム濃度の上昇が関与している可能性を見出した。そこで15d-PGJ2によるカルシウム濃度上昇に関与するカルシウムチャネルについて検討を行った結果、TRPV1が関与している可能性が示唆された。実際にTRPV1のアゴニストであるカプサイシンにも分化促進活性が認められた。また、TRPV1発現ベクターを導入した細胞では、15d-PGJ2による分化促進が増強されること、またTRPV1のsiRNAによる発現抑制により、分化が抑制されることも見出した。さらに、TRPV1の活性化には、15d-PGJ2の親電子性が重要であることから、TRPV1に15d-PGJ2が直接修飾する可能性が示唆されたため、biotin標識した15d-PGJ2を調製し、TRPV1との相互作用を検討したところ、細胞内において15d-PGJ2がTRPV1に結合することが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
理由

23年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

23年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Lipid peroxidation modification of protein generates Ne-(4-oxononanoyl)lysine as a pro-inflammatory ligand.2011

    • 著者名/発表者名
      Shibata, T. et al.
    • 雑誌名

      J. Biol. Chem.

      巻: 286 ページ: 19943-19957

    • DOI

      10.1074/jbc.M110.187047

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Transthiocarbamoylation of proteins by thiolated isothiocyanates.2011

    • 著者名/発表者名
      Shibata, T. et al.
    • 雑誌名

      J. Biol. Chem.

      巻: 286 ページ: 42150-42161

    • DOI

      10.1074/jbc.M111.308049

    • 査読あり
  • [学会発表] シクロペンテノン型プロスタグランジンによる神経分化促進機構.

    • 著者名/発表者名
      高橋克弘、柴田貴広、河合慶親、松原唯、森仁志、高橋重成、森泰生、内田浩二
    • 学会等名
      第84回日本生化学会大会
    • 発表場所
      京都

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公開日: 2014-07-24  

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