腸管で発現するペプチドトランスポータPepT1と基質ペプチドの相互作用を検出する実験系の構築に必要な要素技術の最適化を行った。原子間力顕微鏡の相互作用力測定モードを活用するため、測定基板上の脂質二重膜に再構成したPepT1と、基質であるオリゴペプチドで修飾したカンチレバーを作製して一分子解析系に適用した。一方、暗視野顕微鏡を用いることで腸管モデル細胞であるCaco-2細胞と金粒子の1粒子レベルでの相互作用解析が可能であり、粒子表面を基質ペプチドで修飾することにより生きた細胞レベルでPepT1との相互作用解析ができる可能性が示唆された。
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