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2011 年度 実績報告書

中山間地域定住政策の評価のために~集落機能評価手法の構築~

研究課題

研究課題/領域番号 22780148
研究機関高知大学

研究代表者

松本 美香  高知大学, 教育研究部・自然科学系, 講師 (30437701)

キーワード中山間地域 / 定住化 / 集落機能
研究概要

本研究の目的は、中山間地域における集落の機能不全に因る消滅及び集落群の連鎖消滅を回避するため、集落対策の議論・対策の土台となる、集落機能レベルを集落間連携の実態も交えて客観的に把握できる手法の開発に取り組むことである。
平成23年度における取り組みの目的は、モデル集落及びその他の集落調査の結果を元にした集落機能の整理とそれに対応する統計指標の抽出にあった。具体的には、平成22年度の繰り越し調査と平行して、新たに島根県浜田市弥栄町や熊本県植木町での集落調査やモデル集落での追加調査を実施し、集落機能についての多様性と普遍性、または機能間の相乗性と相殺性についての自己理解を深め、その結果を元に集落機能の整理に取り組んだ。機能整理の進捗に合わせて、重要視する集落機能を反映しうる統計指標の調査を行い、利用可能指標の分布及びその程度、また、欠損領域の確認等に取り組んだ。
今年度の取り組みの結果、集落機能を構成する要素の多層性(地利条件、構成員条件、活動条件、外部条件等)や機能間の相関性を踏まえた集落機能の整理が進んだ。この整理は、状況が深刻な中山間地域の集落において、集落の内部条件や外部条件を踏まえ、機能の現況や機能間の相関関係を考慮した上で、当該地域振興の将来戦略を検討するツールとしての進化が望めるものであると考えている。ただし、反面、当該研究においては、機能整理の次の段階である抽象化作業が施し難く、統計指標との調整が上手くいかず、機能評価の指標抽出・確定まで至っていないため、次年度の課題に持ち越している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初想定していた、学生及び修士課程の協力予定者が、地域振興活動への従事を目的とする休学などで予期せず大きく減員したため、マンパワーの不足が響いている。対策として事務系職員を確保し、入力作業等の単純作業は補っているが、調査及び分析以降での個人負担が大きく、研究計画に若干の遅れが出ている。

今後の研究の推進方策

問題として、まず、機能評価の指標抽出での遅れがあるが、集落機能整理の抽象化に拘らず、統計指標と追加調査指標とに再整理することを検討している。また、マンパワーについては、事務系職員の活用によるしか方策は無い。

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公開日: 2013-06-26  

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