• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

分子生物学的方法を用いた腸内細菌科菌群の迅速定量法と同定システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 22780191
研究機関東京海洋大学

研究代表者

高橋 肇  東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 助教 (40413116)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード食品衛生 / 食品微生物
研究概要

近年、EUを中心に食品の衛生指標菌の検査は、大腸菌群から「腸内細菌科菌群」を指標とした検査に移行してきている。日本においてもこれまでは食品の衛生指標として、大腸菌群、糞便性大腸菌群が用いられてきたが、ユッケによる食中毒事件をきっかけに生食用食肉については、腸内細菌科菌群を衛生指標菌とするよう検査法が改められた。腸内細菌科菌群の検査法は、一般的にはVRBG培地を用いた培養法で行われるが、食品製造現場などにおいては、自主衛生管理法としてより迅速、簡便な検出・定量法およびその同定法が必要とされている。本研究では、分子生物学的手法を用い、腸内細菌科菌群の菌数を数時間で検出・定量できる手法を構築し、あわせてDNA多型解析法による簡易同定法を確立することを目的とし、研究を遂行した。
本研究では、標的遺伝子として細菌のハウスキーピング遺伝子であるrplP遺伝子を選択し、その領域内に腸内細菌科菌群特有の配列を見いだし、その配列を基にプライマーを設計し、リアルタイムPCR法を用い食品中の腸内細菌科菌群を定量するシステムを構築した。定量法の確立には、まず、段階的に希釈した数株の腸内細菌科菌群の培養液からDNAを抽出し、これをテンプレートとしリアルタイムPCRに供し、菌数とPCRの検出サイクルから検量線を作成した。次に、実際の食品中の腸内細菌科菌群の菌数を本PCR法のサイクル数から換算した。求めた菌数は培養法と比較し、本法による測定菌数が培養法と大きく変わらないことを証明した。
また、本PCRによって増幅されたPCR産物の配列が元の菌種により異なることに注目し、DGGE法を用いた簡易同定法を確立した。本法により食品中の腸内細菌科菌群のフローラを解析したところ、フローラの違いをほぼ解析することが可能となり、病原性のある腸内細菌科菌群が食品中に存在した場合、迅速に検出できるシステムを完成させた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Quantitative real-time PCR method for rapid enumeration of Enterobacteriaceae in food2012

    • 著者名/発表者名
      Hajime Takahashi
    • 学会等名
      International ICFMH symposium FoodMicro2012
    • 発表場所
      Istanbul
    • 年月日
      20120903-20120907

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi