畜産副産物は再生可能かつ多用途な原料である。しかし、BSE 感染因子が反芻動物由来の畜産副産物から製造された肉骨粉と考えられ、畜産副産物の利用は規制されるようになった。本研究は BSE 発生後の畜産副産物とそれを原料とする製品の安全性が確保され、畜産副産物がより有効活用される流通の再構築の課題に接近するために、日本、EU、オーストラリアの以下の3 領域に関することを明らかにした。第一は畜産副産物の利活用の相違である。第二は畜産副産物の加工処理・流通の事例実態である。第三は畜産副産物の需給を調整する価格形成の方法と価値を反映すると考えられる価格水準の状況である。
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