研究概要 |
本年度は研究の最終年度ということで、調査成果の取りまとめと今後の研究方向についての検討を行った。教育ファームの枠組みを踏まえたうえで、埼玉県飯能市や公益法人キープ自然学校など、農業体験・自然体験を実施するに行政・民間双方における事例調査を行っている。また、海外での事例研究として英国におけるコミュニティーガーデンおよびシティファームの取組と、それらの活動における教育をはじめとした社会貢献的役割の検討を行っている。 これらの研究成果は、教育ファームをはじめとした農業・自然体験の運営において、社会的役割を加味した活動展開が持続的経営の重要な要素であることと、類型化したうえでの更なる研究継続の必要性が確認できた。 本年度の研究成果は、【論文等2編】(1)平成24年12月 片岡美喜、高津英俊,山田伊澄「農業者による教育ファームの展開と活動の継続性に関する一考察」『農業経営研究』50(3), 72-77、(2)平成25年2月 『2011年度 畜産関係学術研究委託調査報告書 大規模畜産法人経 営の6次産業化と収益性―自給飼料基盤確保に着目して―』第3章担当 【学会発表】(1)平成24年10月20日 地域農林経済学会 大会セッションセッション 、第2 セッション:地域農業における社会貢献型事業の展開と可能性、片岡美喜「社会貢献型事業と農村コミュニティの維持・発展に関わる実践的取組」、【その他】(1)平成25年1月 「食と農の連携~消費者と生産者をつなぐものとは」『JA教育文化』、(2)平成25年3月1日-9日 英国でのコミュニティーガーデン・シティファーム調査である。
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