植物の体内時計(サーカディアンリズム)が昼夜サイクルと"共鳴"すると、植物の成長や光合成効率が最大になる。この現象はサーカディアン共鳴現象と呼ばれ、レタスにも観察できることから閉鎖型植物工場でも十分な効果が期待できる。この現象は時計遺伝子の遺伝子発現レベルにおける共鳴現象に起因すると推測されており、メカニズムの解明によって分子レベルの制御への発展も期待できる。そこで本研究では、(1)多様な人工環境を実現できる閉鎖型植物工場の機能を活かしたパルス同期制御法の研究、(2)体内時計の最適化によってもたらされる生育促進効果やタンパク質生成促進効果、形態形成へ与える影響などを数値化し評価する、ことを行った。
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