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2010 年度 実績報告書

核膜孔タンパク質Tmem48/Ndc1の配偶子形成過程における機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22780252
研究機関岡山大学

研究代表者

秋山 耕陽  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 非常勤研究員 (20515142)

キーワード畜産学 / 生殖生物学 / 遺伝子 / 発生・分化 / 細胞・組織
研究概要

表記課題を達成するための平成22年度の期間で、下記のような実験を進めた。
1.Tmem48/Ndclと相互作用するタンパク質の同定
マウス精巣においてTmem48/Ndclと結合するタンパク質を酵母Two-Hybrid法を行うことで探索することを試みた。その結果、マウス精巣においてTmem48/Ndclと結合する可能性のあるタンパク質として29種のタンパク質が同定された。
2.相互作用タンパク質の発現時期および発現部位の解明
実験1により特定された遺伝子の発現を半定量的RT-PCR法よりマウスの各臓器および胎仔において発現している組織を調べたところ、4種の遺伝子が精巣で特異的に発現していることがわかった。次にこれら4種について精子形成ファーストウェーブの精巣における発現パターンを調べた。その結果、1種が減数分裂の初期から発現する遺伝子、2種が第一分裂前期パキテン期の細胞が観察される時期に発現が始まる遺伝子、そして円形精子細胞が観察される時期に発現が始まる遺伝子であることが判明した。
3.Tmem48/Ndclの核の形態維持に関する解析
各遺伝子型の胎仔より線維芽細胞を初代培養し、核染色により核の形態を調べたところ、sks/sksでは、約60%の核に形態異常が観察された。さらに坑LAMINB1抗体を用いて核膜の形態を免疫蛍光染色により調べたところ、sks/sks個体では約60%において核膜の一部が欠損しているもしくは網目状になっていることが判明した。次に、核の形態維持の異常によりアポトーシス頻度が亢進しているかTUNEL法により調べたところ、いずれの遺伝子型においてもTUNEL陽性細胞は同等であることがわかった。また、線維芽細胞の増殖活性に影響しているかをMTTアッセイ法により生化学的に測定したところ、sks/sksの細胞の増殖活性は、sks/+個体および+/+個体の50~60%程度であることがわかった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] マウス精巣においてTMEM48/NDC1と相互作用するタンパク質の探索2010

    • 著者名/発表者名
      梶田晋平, 秋山耕陽(他2名)
    • 学会等名
      第59回岡山実験動物研究会
    • 発表場所
      岡山県
    • 年月日
      20100000
  • [学会発表] Cloning of canidate genes for TMEM48 binding proteins, which could be involved in gametogenesis2010

    • 著者名/発表者名
      梶田晋平(発表者), 他6名
    • 学会等名
      Society for the Study of Reproduaion
    • 発表場所
      アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 ミルウォーキー
    • 年月日
      2010-07-31
  • [学会発表] The roles of Syntaxin2/Epimorphin(Stx2/Epim)in progression of meiosis during spcrmatogensis2010

    • 著者名/発表者名
      藤原靖浩(発表者), 他5名
    • 学会等名
      Society for the Study of Reproduction
    • 発表場所
      アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 ミルウォーキー
    • 年月日
      2010-07-31
  • [学会発表] マウス精巣においてTMEM48/NDC1と相互作用するタンパク質の探索2010

    • 著者名/発表者名
      梶田晋平(発表者), 他3名
    • 学会等名
      第57回 日本実験動物学会総会
    • 発表場所
      京都府
    • 年月日
      2010-05-12
  • [学会発表] repro34突然変異マウスを用いたStx2/Epim遺伝子の精子形成における機能の解析2010

    • 著者名/発表者名
      藤原靖浩(発表者), 他5名
    • 学会等名
      第57回 日本実験動物学会総会
    • 発表場所
      京都府
    • 年月日
      2010-05-12

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公開日: 2012-07-19  

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